忘れられない、あなたのこと…【茅ヶ崎至】 (ページ24)

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Review.22 ページ24

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頭がまったく回らない
目の前に仁坂Aがいるこの状況、ほんとどうにかなりそう…

まさかの判断基準だったし、Aの恋人役とか何レベのクエストだよ…

2人でエチュード、か…
まさか5年前はこんなことになるとか思ってなかった

桂「よーい、アクション！」

『はぁ～疲れたー！なんで授業ってこんなに疲れるんだろ』

茅ヶ崎「ほぼ寝てただろ」

『あ、バレた？』

なんの空気も読まずいきなり…
てか、この会話

『ねぇ、放課後どこ行く？』

茅ヶ崎「ゲーセン」

『またゲーセン？！最近それしか行ってないよ～』

茅ヶ崎「そうやって文句言うけど、いつも付いてきてくれんじゃん」

『だって今連敗記録更新中なんだもん！そろそろ止めなきゃ！』

茅ヶ崎「あはは」

口調は少し違うものの、昔の会話そのものだ
過去のことは掘り返さないでくれよ…

『それに……至が笑顔なら、私はそれでいい(ニコッ』

茅ヶ崎「っ…」

『…なによ』

なんで、そういうこと言うんだよ…

茅ヶ崎「はぁ…Aは優しいな…ま、絶対負けないけど」

『もう！』

桂「はい、カット！！」

今までのエチュードで一番HP削られた…

マネージャー「コラ、仁坂！！」

マネージャーさんの声でAのほうに目をやる

『はぁ…今すぐこの場から立ち去りたい…消えたい…穴があったら入りたい…』

なにあれ…？

桂「出たよ、仁坂の“恋愛ものアレルギー”。ここまで酷いのは初めてだが」

立花「恋愛ものアレルギー？」

マネージャー「仁坂は恋愛ものの映画やドラマの撮影が終わると、あんな風にダメになってしまうんです。普段なら人がいないところに行くまで我慢するんですが…」

そんな会話が聞こえてきた
昔はあんなこと無かったと思う
劇団でも何個か恋愛もののはやっていたはずだけど、そんなこと一度も聞いたこと無かったし…

とにかく一度、2人で話す機会が必要だ
話を合わせたり、共演するうえでこれからどうしてくかについて…

茅ヶ崎「すみません、少し仁坂さんと2人でお話ししたいんですが…」

マネージャー「あ、いいですよ」

茅ヶ崎「ありがとうございます！監督さん、さっきの部屋使っても大丈夫？」

立花「はい！」

茅ヶ崎「じゃあ少しお借りしますね」

茅ヶ崎「少し、“2人”でお話しさせてもらってもいいですか？」

To be continued…