#１５３ ページ6
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私の声に涼太くんは力弱く「うん」と答えて、そっと抱き締め返してくれた。
龍「そこのお2人さーん、お前らが来ないと始まらん」
『い、今行きますっ』
涼太くんの腕を離れて部屋へ入ろうとすると、離れる間際頬にキスを落としてきた。
涼「 … ありがと」
一瞬だけ、涼太くんの顔がどこかスッキリしたような表情が見えた気がした。
練習が始まってからの涼太くんは、いつもより楽しそうでこっちまで嬉しくなってくる。
4人で作る音楽が楽しくてたまらない。
この時間が、何も考えないでいられる時間。
休憩中、トイレに行こうと部屋を出るとそれに続いて玲於も付いてきた。
玲「Aの音、ちょっとだけ変わった」
『変わった … ？』
玲「力んでたものがなくなって、いい意味で軽くなった」
それって、玲於が重荷になってたってこと … ？
なんで今そんなこと …
玲「Aの音が豊かになってよかった」
そんな、泣きそうな顔で言わないでよ。
『でも、私がこうしてベースをちゃんと弾けるようになったのは玲於のお陰なんだからね』
玲「確かに。あのひどい音からはすっげー成長した」
『ちょっとバカにしてるでしょ』
玲「結構バカにしてる」
今にも泣きそうだった表情は明るくなり、今はこうして笑ってくれる。
玲於の笑顔は、私が作ってあげるんだから。
今は心から笑うことができなくても、いつか本当の笑顔が私にまた見せて欲しい。
トイレから戻ってくると、3人は準備万端で待っていた。
龍「結構大切なこと忘れ取ったんやけど」
『大切なこと … ？』
龍「AGEHAのリーダー」
そいえば今までそんなこと気にもしていなかった。
バンドって、普通リーダーがいるものだよね？
PIERROTのリーダーはフールだから亜嵐だし …
『リーダーって、今更誰が … 』
玲「誰がって、今まで俺らのこと動かしてたのは誰よ」
『誰って … 』
涼「今日からAがAGEHAのリーダーです」
�爛蝓璽澄辞瓩辰洞舛�。
聞きなれないその単語に、何か背中の辺りがムズムズしてくる感じ。
『わ、私でいいの … ？』
玲「他に誰がいるの」
『そう、かな … 』
みんなが私の方を見て、思い思いに頷く。
涼「AGEHAのリーダーは、A以外ありえないから」
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あ - 誤字多すぎなんだけど萎えるわ (2019年11月10日 16時) (
レス) id: 75e9093654 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - okppp212さん» コメントありがとうございます！そうなんです、あの漫画モチーフで書かせて頂いております！大好きなんですよね...あのバンドが... (2019年10月16日 21時) (レス) id: e2489fa5d7 (このIDを非表示/違反報告)
okppp212(プロフ) - やっぱり好きな漫画のやつだ！ってこの章で発覚して楽しみで読ませていただいてます！がんばってください！ (2019年10月16日 21時) (レス) id: fb074e63b9 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - こじゃるさん» コメントありがとうございます！これからも頑張ります！ (2019年9月23日 0時) (レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)
こじゃる(プロフ) - 続きが気になります！更新頑張ってください！ (2019年9月23日 0時) (レス) id: f9de41481b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜天 | 作成日時：2019年9月11日 14時
