#１５８ ページ11
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『私じゃ、頼りないですか』
「そんなこと … っ」
『だったら！！なんで私に話してくれないんですかっ！！』
そうじゃない、そんなことで怒りたいわけないのに。
『涼太くんが私を支えてくれたように、私も涼太くんを支えたい … 』
涼太くんの手を取って、力強く握る。
こんな私にも涼太くんはいつものように優しく諭すような口調で話し始めてくれる。
「 … Aが背中を押してくれたから、僕は自分のやりたいことを見つけることができたんだよ」
『やりたいこと … ？』
コクンと頷いて、一呼吸おいて続ける涼太くん。
「留学するんだ」
�猯嘘忰� … ？
留学って、海外で勉強するってこと？
『いつ、から … ？』
「高校卒業したら … ヨーロッパの方に」
これで納得できた。
涼太くんのやっていた行動も。
私たちが逃げたあの日、涼太くんのことを囲んでいた外国人のことも。
これで全部説明がつく。
あまり馴染みのない言葉にいまいちピンと来てないけど、涼太くんがやりたいことを見つけてそれに向かって進んでいくことはすごく嬉しい。
でも、その反面。
『それって、会いなくなるってことですよね … 』
「そういう、ことになる … 」
涼太くんと、あともしないで3か月で会えなくなる …
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一番最初に浮かんだのは、バンドのこと。
ここまで一緒にやってきて、これからもずっと一緒に居られると思っていたのに。
「泣かないで … っ」
『そんなこと言われたって … 、無理ですっ』
彼の胸の中に吸い込まれて、今ここにちゃんといることを確かめるように抱き締める。
『やっと、涼太くんに�犢イ��瓩辰童世┐燭里� … っ』
離れ離れになるなんて耐えられる気がしない。
『連れて行って』なんて言えない。
『行かないで』なんて言えない。
涼太くんの夢を、私のわがままで終わらせることなんてしちゃいけない。
この温もりも、香りも、声も、何もかもが居なくなる。
「ごめん … 」
そんなこと言わないで。
涼太くんは何も悪くない。
『頑張って、下さい … っ』
その時が来たら、とびっきちの笑顔で送り出してあげよう。
涼太くんが気持ちよく旅立てるように、私ができることをその時まで精一杯やるだけ。
でも確実に、タイムリミットは近付いてる。
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あ - 誤字多すぎなんだけど萎えるわ (2019年11月10日 16時) (
レス) id: 75e9093654 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - okppp212さん» コメントありがとうございます！そうなんです、あの漫画モチーフで書かせて頂いております！大好きなんですよね...あのバンドが... (2019年10月16日 21時) (レス) id: e2489fa5d7 (このIDを非表示/違反報告)
okppp212(プロフ) - やっぱり好きな漫画のやつだ！ってこの章で発覚して楽しみで読ませていただいてます！がんばってください！ (2019年10月16日 21時) (レス) id: fb074e63b9 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - こじゃるさん» コメントありがとうございます！これからも頑張ります！ (2019年9月23日 0時) (レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)
こじゃる(プロフ) - 続きが気になります！更新頑張ってください！ (2019年9月23日 0時) (レス) id: f9de41481b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜天 | 作成日時：2019年9月11日 14時
