#１４９ ページ2
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『龍友くん … ？』
部屋を一つ一つ確認する扉の音がイチイチうるさくて、これだけで彼だと判断できる。
――――――――――ガチャッ …
ついに私たちのいる部屋を見つけて、がっちりとしたライダースを着た龍友くんが姿を現した。
龍「いつなら返事ぐらいせんかっ！」
涼「いるの知ってるなら返事しなくてもいいじゃん」
龍「それとこれは別 … って、おい … 」
布団の中にある塊に気付いた龍友くんが勢いよく布団をはぎ取った。
『お、おはよう … ございます … 』
固まる龍友くんと、沈黙。
龍「 … 俺、今すごく雰囲気ぶち壊したんとちゃうか？」
涼「うん、とっても … 」
冷静に答えながら、龍友くんから布団を奪い取った涼太くんは私にそれを掛け直してくれた。
どうしたらいいのかわからず、とりあえず布団からちょこんと顔を出してみて2人のやり取りを静かに見ていることに。
龍「ああ！すまんっ、マジで空気読めよ俺っ！！」
涼「空気読めないのは今に始まったことじゃないでしょ」
龍「でも、こればっかりは読まないといけんかったやつや … 」
そのままそろりと足を立てずに後ろに振り返る龍友くん。
『 … 帰るんですか？』
龍「流石にここに残るほど根性ないわ … 」
それだけ言い残して部屋を出て行ってしまった。
ベッドから飛び降りて部屋を出ると、リビングのソファーに私のベースが立てかけてあった。
『これ、持ってきてくれたんだ … 』
涼「そう … だってそれないと練習できないでしょ？」
遅れて私の後に続いて出てきた涼太くん。
そうだ、オーディションの練習。
ここに居たら4人で練習なんてできない。
涼「さて、問題です」
まだ眠そうな目で私を見つめ、寄りかかるように抱き知られる。
涼「玲於は今頃何をしているでしょうか … 」
なんでこんな時に玲於の話を … ？
時計を見れば、もう午後2時ちょっと前。
玲於のことだから家でゲームをしてるか、PIERROTで集まってるか …
『わ、わからないですよっ』
涼「ふふ … 正解は … 」
丁度その時、外に車が止まった音がした。
龍友くんの声と、直己さんの声が聞こえて …
気だるそうな、あの声も。
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あ - 誤字多すぎなんだけど萎えるわ (2019年11月10日 16時) (
レス) id: 75e9093654 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - okppp212さん» コメントありがとうございます！そうなんです、あの漫画モチーフで書かせて頂いております！大好きなんですよね...あのバンドが... (2019年10月16日 21時) (レス) id: e2489fa5d7 (このIDを非表示/違反報告)
okppp212(プロフ) - やっぱり好きな漫画のやつだ！ってこの章で発覚して楽しみで読ませていただいてます！がんばってください！ (2019年10月16日 21時) (レス) id: fb074e63b9 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - こじゃるさん» コメントありがとうございます！これからも頑張ります！ (2019年9月23日 0時) (レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)
こじゃる(プロフ) - 続きが気になります！更新頑張ってください！ (2019年9月23日 0時) (レス) id: f9de41481b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜天 | 作成日時：2019年9月11日 14時
