#１０６ -REO side- ページ8
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――――――――――「涼太先輩とAが付き合いだしたんだって！！」
教室に入った途端に聞こえてきたのは、今俺が一番聞きたくなかった言葉。
クラスの女子たちはそれを信じてこぞって俺に媚びを売ってきた。
女「Aさんは結局佐野くんじゃなくて片寄先輩の選んだんでしょ？」
女「あんな顔で男を選ぶような女、佐野くんと付き合ってなくて良かったぁ」
こいつら、何言ってんの？
ただでさえオーディションの一件で気が立ってるのに、涼太のことも、ましてやAのことも侮辱されて黙ってられるわけない。
俺の席の前で、ブラウスを妙に開けて胸を見せてくる女の胸倉を掴む。
「お前はさ … 何を知ってるわけ … ？」
それだけで怯えてる女と、完璧にいつもの俺じゃない俺に距離を取るクラスメイトたち。
「涼太は … 俺たちの知らないところで人一倍苦労してるひとで、Aは … 俺を俺で居させてくれる大切な人なんだよっ」
女をそのまま放り投げ、置いたばっかりの鞄をまた肩に掛けて教室の扉の前へ。
「俺の好きになった女に文句あんなら、それ以上の女になってから文句言え」
扉に手を掛けて、わざと大きな音を立てて扉を置ける。
「まっ、無理だと思うけどな」
それから学校にも行かず、AGEHAにも合わない日々が続いた。
どれだけLINEで心配されても返信する気になれずに既読スルー。
毎日、PIERROTで集まって好きな音楽を作る日々。
亜嵐くんと隼はちゃんと学校に行っていて、その時間は暇で仕方ない。
暇すぎて足を運んだのは、あのジャガイモがいる楽器屋。
メン「いらっしゃ … 玲於！？今までなんで顔出さなかったんだよっ！！」
「メンさんには関係ないでしょ」
まるで店員のようにカウンターの中で椅子に腰掛けたのに、メンさんは文句言わずに受け入れてくれた。
メン「Aちゃんたちに、連絡してないんだって？」
「ここにもソレ言ってのかよ、アイツら … 」
肩に掛けていたギターを下ろして、メンさんには見せたことのないPIERROTで使っているギターを見せる。
「本当のこと言うのが、怖いんですよね … 」
PIERROTのステッカーを指でなぞる。
メン「仲間っていうのは … いいことも悪いことも、共有できる家族みたいなもんじゃないの？」
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夜天(プロフ) - こじゃるさん» コメントありがとうございます！！これからもちょこちょこと頑張ります！ (2019年9月10日 7時) (
レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)
こじゃる(プロフ) - 更新頑張ってください！続きがある気になります！ (2019年9月9日 21時) (レス) id: f9de41481b (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - aoiさん» いつもありがとうございます！！やっぱそのお話が人気ですね！これは最有力候補...これからも、純情不協和音をよろしくお願いします！ (2019年8月30日 7時) (レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - bluestarさん» 占ツクでの連載はお待ちくださいm(*_ _)m (2019年8月30日 7時) (レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)
aoi(プロフ) - いつも読ませて頂いてます！いま募集している内容のことなんですが、涼太くんと隼のストーリーが見たいです！純情不協和音も楽しみにしていますので、これからも頑張ってください！ (2019年8月29日 23時) (レス) id: 76f60be2dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜天 | 作成日時：2019年8月21日 14時
