#１３８ ページ40
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龍「涼太と同級生の数原龍友です。んで、こいつが … 」
『こ、後輩のAAです … 』
龍友くんのお陰でどうにか挨拶ができたのは良いけど、緊張感が未だ継続中。
ご両親の目が怖くてたまらない。
まるで、惨めな愚民を見るような貴族って感じ。
涼「2人共知ってるだろうけど、僕の両親です」
ご両親はこんな愚民に挨拶する気なんてさらさらなく、仁王立ちをしてジッと睨み続けてる。
――――――――――「家族の温かさなんて、僕にはわからないから … 」
いつか涼太くんに聞いたご両親のこと。
この一瞬だけで、彼の家族が言葉通りだということが分かった。
父「それで、お2人は何をしにここまで？」
それを言われて心臓を掴まれたような感覚に。
私がここに来た目的は、涼太くんに想いを伝えること。
でも、今はそんな状況じゃないことぐらい私にだってわかる。
龍友くんの服をし引っ張って、『帰ろう … ？』と小さく聞いてみても返事はない。
緊張感で押し潰されそうなこの空間を、今すぐに逃げ出したい …
目をぎゅっと瞑って、何度も心の中で『早く逃げたい』と呟いた。
そんな思いが届いたのか、涼太くんが動いた。
外国人の方に英語で何かを説明していて、英語嫌いの私でも「No problem(問題ない)」とだけは聞き取れた。
ご両親にも「いいですよね？」と何かの許可の渋々得た。
カツカツと革靴を鳴らして向かってくる涼太くんは私のか手を取って「行こう」とホールのエントランスへと私を連れ出した。
人気もないところでソファーに腰かけて、張り詰めていた緊張感から一気に開放される。
涼「ははっ、凄い顔してるっ」
『だ、だって！まさかあんなところでご両親と会うなんて思ってなかったから … っ』
しかも、涼太くんはきっちりとスーツを着ていたから。
いつもの制服とも、私服とも違う姿。
髪をかき上げていて、長い脚がスーツのカッコよさをより際立たせていて、カッコイイとしか言いようがない。
そんなことはっきりと言えずに、龍友くんが私の代わりに話を切り出した。
龍「さて、邪魔者は退散しよかな」
『ちょ、ちょっと待って龍 … っ』
引き留めようとする私に龍友くんは耳元で囁く。
龍「あとはお前の次第やからな … ？」
それを言い残して、龍友くんはこの場を後にした。
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夜天(プロフ) - こじゃるさん» コメントありがとうございます！！これからもちょこちょこと頑張ります！ (2019年9月10日 7時) (
レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)
こじゃる(プロフ) - 更新頑張ってください！続きがある気になります！ (2019年9月9日 21時) (レス) id: f9de41481b (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - aoiさん» いつもありがとうございます！！やっぱそのお話が人気ですね！これは最有力候補...これからも、純情不協和音をよろしくお願いします！ (2019年8月30日 7時) (レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - bluestarさん» 占ツクでの連載はお待ちくださいm(*_ _)m (2019年8月30日 7時) (レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)
aoi(プロフ) - いつも読ませて頂いてます！いま募集している内容のことなんですが、涼太くんと隼のストーリーが見たいです！純情不協和音も楽しみにしていますので、これからも頑張ってください！ (2019年8月29日 23時) (レス) id: 76f60be2dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜天 | 作成日時：2019年8月21日 14時
