#１２４ -RYOTA side- ページ26
．
リ「お前はまだ彼氏候補なのか！？」
そんななこと言わなくなっていじゃんか。
これでも結構全身してると思うんだけど？
リ「てっきりお前が彼氏なのかと思ってたわ」
『そ、それは前にも否定したじゃないですか … っ』
リ「いやでもさ、涼太とA一緒にのが多いし、Aが好きなのだって涼太じゃ … 」
そう言われて思い出すのは、夜の公園での出来事。
――――――――――「好き、Aのことが … 」
『待って』という彼女のことを無視して、自分の思うがままにキスをして。
嫌われたってしょうがないようなことをした。
彼女は優しいから、その答えをオーディションが終わるまで待ってくれている。
本当だったらあの時に突き返されていいはずだったのに、Aは僕を受け入れた。
「そんなことないですよ」
確実に彼女の気持ちは僕から離れているに決まってる。
元々Aは玲於のことが好きで、僕がそれに横槍を入れた。
本当だったら、Aと玲於はもう結ばれてるはずだったのに。
『そう、ですよ … そんなこと … 』
君を幸せにしてくれるのは玲於なんだよ。
この先、玲於に何度も泣かされるかもしれないし、悩まされるかもしれない。
でもそれは、それだけAが玲於のことを好きな証拠であって。
僕にできることは、君の涙や不安を取り除いてあげること。
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それを口実に、Aも傍に居ることができるから。
龍「おい、涼太 … っ」
「 … なに？」
龍「そんな簡単に、否定してええんか … 」
最初、龍友くんが何を言ってるのかが分からなかった。
その答えは、龍友くんの視線の先にあった。
僕と目線を合わせようとせず、下を向いて唇を噛み締めるAの姿。
な … んで？
だって、僕はAにあんなことした。
訳が分からなくて龍友くんに視線を戻すと、「鈍感にもほどがあるわ」と頭を小突かれた。
龍「A、俺ら帰るけど一緒に帰るか？」
『ううん、まだここにいる … 』
リ「私たちが帰り送ってから」
龍「Aに変な夜遊び教えんとってや」
小競り合いが始まる前にAを置いて、龍友くんを引っ張ってライブハウスを後にした。
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夜天(プロフ) - こじゃるさん» コメントありがとうございます！！これからもちょこちょこと頑張ります！ (2019年9月10日 7時) (
レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)
こじゃる(プロフ) - 更新頑張ってください！続きがある気になります！ (2019年9月9日 21時) (レス) id: f9de41481b (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - aoiさん» いつもありがとうございます！！やっぱそのお話が人気ですね！これは最有力候補...これからも、純情不協和音をよろしくお願いします！ (2019年8月30日 7時) (レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - bluestarさん» 占ツクでの連載はお待ちくださいm(*_ _)m (2019年8月30日 7時) (レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)
aoi(プロフ) - いつも読ませて頂いてます！いま募集している内容のことなんですが、涼太くんと隼のストーリーが見たいです！純情不協和音も楽しみにしていますので、これからも頑張ってください！ (2019年8月29日 23時) (レス) id: 76f60be2dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜天 | 作成日時：2019年8月21日 14時
