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3次審査の説明を聞いて、家に帰って来たのは日も完全に暮れた頃。
応援してくれた人に報告のメッセージを入れて、親にも報告。
みんな喜んでくれたて、嬉しいんだけど …
去り際に見た、アルの横顔が忘れられない。
だって、あれは …
『玲於、だったよね … 』
そんなことあるわけないって何度も自分に言い聞かせても、見間違えるはずのないあの顔のことを思うと嘘なわけがないって確信に近付いていく。
灯りも付けずに、部屋でスマホの壁紙に設定してある練習中に撮ったAGEHAの集合写真を眺める。
『そうだったとしたら … 私、玲於にこれからどんな顔して会えばいいのかわからないよ … 』
スマホは手から滑り落ち、膝を抱えて丸まる私。
今思えば、それらしいことは何度かあった。
オーディションの話を持ってきたときも、実は発表前に彼に教えてもらったこと。
玲於が学校を休む日は、決まってPIERROTのなんだかの収録があったり。
何より、玲於は練習なしにPIERROTの曲を弾いていた。
『こんな簡単なこと、なんで気付かなかったんだろう … 』
オーディション中の浮かない顔も、居なくなったことも、これで全部説明がつく。
怖い。
怖いよ、玲於 …
アナタは、本当は私の手の届かない人だっていうことが。
今まで近くに居たのに、一気に遠くなったように感じる。
『早く、そんなことないって笑い飛ばしてよ … っ』
これは事実だとしたら、AGEHAはこれからどうなるんだろう。
審査員の人の反応からして、玲於は黙ってここにいたんだと思う。
3次審査に進めたことだって、本当は玲於のコネを使って合格したのかもしてない。
考えれば考えるほど、何が真実で何が嘘なのかわからなくなっていく。
助けて、誰か …
暗くて … 何も見えない …
――――――――――プルルルル …
床に落ちていたスマホが震えだし、画面がパッと明るくなる。
『涼太、くん … っ』
もう、この人に頼るしかない。
表示された名前に、私は助けを求める。
『たす、けて … 涼太くん … 』
「A … ？どうしたの、なんで泣いて … 」
『もう、何を信じていいのか、わからないの … っ』
涼太くんに聞かれて家にいることを伝えると …
「A … ！！」
そう時間も経っていないのに、外から涼太くんの声が聞こえてきた。
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夜天(プロフ) - こじゃるさん» コメントありがとうございます！！これからもちょこちょこと頑張ります！ (2019年9月10日 7時) (
レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)
こじゃる(プロフ) - 更新頑張ってください！続きがある気になります！ (2019年9月9日 21時) (レス) id: f9de41481b (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - aoiさん» いつもありがとうございます！！やっぱそのお話が人気ですね！これは最有力候補...これからも、純情不協和音をよろしくお願いします！ (2019年8月30日 7時) (レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - bluestarさん» 占ツクでの連載はお待ちくださいm(*_ _)m (2019年8月30日 7時) (レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)
aoi(プロフ) - いつも読ませて頂いてます！いま募集している内容のことなんですが、涼太くんと隼のストーリーが見たいです！純情不協和音も楽しみにしていますので、これからも頑張ってください！ (2019年8月29日 23時) (レス) id: 76f60be2dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜天 | 作成日時：2019年8月21日 14時
