#３１. -SHO side- ページ31
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Aちゃんとバイバイしてからどれぐらい経っただろう。
今にも泣きそうなあの顔が脳裏に焼き付いて離れない。
辺りは薄暗く、ちょっと肌寒くもなってきて。
遊んでた子供たちはみんないなくなり、静かになった公園で俺1人ポツンとベンチに座っている。
帰ろうにも帰れねぇし …
てか、帰るところがねぇし。
「マジでどうっすかなぁ … 」
背もたれに腕を伸ばし、空を見上げてると。
婆「何かお困りのようね」
「っ！？」
空を見上げてた顔の上から、グレーヘアを綺麗にまとめてるおばさんが覗き込んできた。
驚いて顔を上げるとそのおばさんは「あらあら。笑」と俺を見て笑う。
「な、なんすか … 」
婆「ずーっとここに座ってるからどうしたのか気になったのよ」
おばさんの格好を見るとここら辺には似合わないような綺麗な高そうなタイトドレスにハンドバックを持って、付けているアクセサリーもこれまたくそ高そうなもの。
婆「そんな物珍しそうな目で見ないで頂けるかしら？笑」
「すんません … 」
「ここ宜しい？」と俺の隣に座ろうとするので、俺は少し隣に避けて「どうぞ」と小さく答える。
婆「で、どうしたの」
「おばさんに話すことでもないっすよ、俺のことなんて」
婆「いいからこのおばさんに話してみせなさい」
すごい知りたそうにするおぼさんに押されて、渋々昨日からのことを話し始め。
「まぁ！」とかお上品な手振りをしながら俺の話をちゃんと全部聞いてくれた。
「 … まぁ、こんなとこです」
婆「それで�爐發�人生どうでもいい�瓩澆燭い粉蕕靴討燭里諭�
「そんな顔してたんすか、俺。笑」
婆「笑った顔、素敵じゃない」
「そんなこと … 」
婆「笑ってなさい。昼間の貴方、素敵な顔してたじゃない」
… 昼間？
「昼間も … ここにいたんすか？」
婆「ずっと居たわよ。孫がお世話になったみたいで … ありがとう」
「孫 … ？」
婆「Aは私の可愛い孫よ」
このおばさんの風貌で、あの子が孫？
いやいや違いすぎんだろ。
お母さん普通に買い物袋ぶら下げてAちゃん迎えにきたぞ。
明らかにおばさん金持ちだけど、あの家族は雰囲気も庶民っていうか俺と同じ感じだったし …
婆「混乱してるでしょ？」
「いや、あの … 嘘にも無理が」
婆「あの子は知らないのよ、私がおばあちゃんだってことも … 実家が本当は一之瀬財閥だなんてことも」
「一之瀬 … 財閥って … 」
日本有数の一流財閥で、くそ金持ちな家じゃ …
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作者名：夜天 | 作成日時：2017年3月9日 19時
