#７９ ページ30
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涼太くんは「僕、先にお風呂入るね」と私と玲於を部屋に置いて行ってしまった。
2人の残された私たちは、広すぎる部屋で戸惑って会話が弾まない。
「ほら … 髪乾かさないと、また風邪引くぞ」
『あ … うん … 』
部屋を出ていく前に用意してくれたヘアオイルと適当につけてドライヤーに手を伸ばしたら、それを先に玲於に取られてしまった。
『玲於 … ？』
「俺が乾かす … 」
耳を赤くして言う玲於が、あまりにも可愛くてクスリと笑ってしまう。
『じゃ、お願いします』
玲於の前に背中を見せるように座り、彼はドライヤーの電源を入れて私の髪に手を付ける。
人に髪を乾かしてもらうのなんて、もう何年振りだろう。
しかも、久しぶりの相手が玲於なんて。
髪を触る手がたまに肩や首に振れると、ピクッと身体が反応してしまう。
「ご、めん … 」
『大丈夫 … っ』
意識したくなくても、この状況で玲於のことを意識しないことなんてできるわけない。
――――――――ドク、ドク …
こんな近くにいて、玲於にこの鼓動の音が聞こえてしまわないか怖くなる。
どうにか話題を見つけて気持ちを逸らさなきゃと焦っていた時、玲於が先に口を開いた。
「亜嵐くんのこと、ごめん」
『 … え？』
「Aに何も言わずに勝手に俺が決めちゃったから」
そんなこと、なんとも思ってないのに。
玲於がいうには、亜嵐はあんな性格だからAに何かしてるんじゃないかって不安みたいで。
連れ去られて日に撮った2人の写真を玲於が見せてくれて「今度会ったら絞めとくから」というから、おかしくて笑ってしまった。
『隼もいるから大丈夫だよ、心配性なんだから、ふふ … っ』
「隼も共犯者になり得るから怖いんだよ … 」
『あ、それは考えてなかった』
「あいつら怖いんだよ」と後ろから聞こえてくる声は、2人のことを信頼しているようなそんな口ぶりで。
口ではあんなこと言っているけど、本当は亜嵐と隼のことが大切で信用してる。
『玲於、ありがとう』
私の為に、亜嵐を紹介してくれたり、心配してくれて。
「 … 俺は、別に」
『あぁ、照れてるでしょ？絶対顔真っ赤にしてるっ』
後ろに振り返ろうと身体をひねると、玲於が「ばかっ！！」と避けるから …
――――――――――ドサッ
私の髪を、玲於の頬を撫でる。
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あ - 誤字多すぎわろた (2019年11月10日 14時) (
レス) id: 75e9093654 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - Runeさん» 玲於ちゃんもいいですよね…なんというか純粋なのにシャイで素直じゃない辺り、可愛いですよね！ (2019年8月11日 3時) (レス) id: 86c96ed31e (このIDを非表示/違反報告)
Rune(プロフ) - はじめまして。シリーズの最初から読ませていただきました。私としては、あえてのレオに傾いてほしいですね。引き続き楽しみにしております。 (2019年8月11日 1時) (レス) id: 15fbe3381a (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - 理佐さん» 涼太くんいいですよねぇえええ！！！しかもあれであの家柄だからすっっっごくいいですよね！！笑 (2019年8月9日 13時) (レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)
理佐 - 涼太くんが良いなあああああああああと思います! (2019年8月9日 13時) (レス) id: 7801f240ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜天 | 作成日時：2018年11月8日 0時
