#７５ ページ26
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『いつになるかわからないけど … それでもいい？』
玲於と涼太は顔も見合わせて、嬉しそうに微笑んだと思ったらすぐに目つきが変わる。
玲「 … 選ばれるのは俺だけどな」
涼「いや、どう考えても僕でしょ？」
私の前に顔を出して、2人でいがみ合ってるのがい今はちょっとだけうれしかったりする。
その後、直己さんが「入浴の準備ができました」と私用のサラサラした生地のワンピースのパジャマを用意して現れた。
『本当に泊まっていっていいんですか … ？』
涼「部屋はいっぱいあるし、両親はしばらく帰ってこないから。Aが良ければどうぞ」
玲「Aが泊まるなら、俺も泊まるけど」
直己さんも快く歓迎してくれて、心配するだろうからと私の両親にまで丁寧に断りの電話を入れてくれて、両親の承諾も得られた。
用意してくれたパジャマとタオルを持って、浴室に行くと高級ホテルのような大きなジャグジーが。
ちゃんと鍵を閉めて1人になった瞬間、妙に緊張感が襲ってきて怖くなる。
後で家のこと話してくれるって言ってたけど …
こんなお金持ちの人が、私を好きになってくれたなんて信じられない。
お湯の張ってある湯船に浸かりながら、これからのことを考える。
オーディションに向けて特訓して、音源を完成させて応募して …
それからのことが全然わからない。
まず、1次審査を通過しないことには何も始まらない。
直接PIERROTに音を聞いてもらうことすらできない。
『でも … 精一杯頑張るって決めたんだ … 』
結果がどうなったって、みんなが消えるわけじゃない。
オーディションの為に結成したバンドだけど、これで解散したってみんなとの時間は消えない。
『大丈夫 … だよね』
今はこんなことで不安になってる場合じゃない。
目の前にある目標にしがみつかなきゃいけないんだ。
そんなことを想っているうちに自然と口ずさむのは、PIERROTの曲。
それも勿論、今練習している曲。
思うように声が出なかったあの時とは違う。
心強い人たちが、背中を押してくれたから。
大好きな人たちの為に、私は戦うんだ。
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あ - 誤字多すぎわろた (2019年11月10日 14時) (
レス) id: 75e9093654 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - Runeさん» 玲於ちゃんもいいですよね…なんというか純粋なのにシャイで素直じゃない辺り、可愛いですよね！ (2019年8月11日 3時) (レス) id: 86c96ed31e (このIDを非表示/違反報告)
Rune(プロフ) - はじめまして。シリーズの最初から読ませていただきました。私としては、あえてのレオに傾いてほしいですね。引き続き楽しみにしております。 (2019年8月11日 1時) (レス) id: 15fbe3381a (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - 理佐さん» 涼太くんいいですよねぇえええ！！！しかもあれであの家柄だからすっっっごくいいですよね！！笑 (2019年8月9日 13時) (レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)
理佐 - 涼太くんが良いなあああああああああと思います! (2019年8月9日 13時) (レス) id: 7801f240ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜天 | 作成日時：2018年11月8日 0時
