#７２ -REO side- ページ23
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俺にそんな可愛く不貞腐れた顔見せられたってなんとも思わねぇよ。
ていうか、何ならちょっと気持ち悪いわ。
その後、涼太は気分を良くしたのか家のことを話してくれた。
これもまた驚愕することだらけで、俺はこの人に敵わないんじゃないかって思うぐらい。
涼「両親は父がピアノ、母がヴァイオリンで世界各国を飛び回って公演をしてて … 今もどこかの国で2人仲良く演奏してるんじゃないかな」
「 … そんな両親の息子がバンドなんかやってていいの？」
涼「いいんだよ、今は親の言いなりになりたくなんかないから … 」
小さい頃からピアノとヴァイオリンの英才教育を受け、両親と一緒に世界各国を飛び回っていたそう。
でも、高校を進学を機に日本の公立高校に進学して、日本に在住。
… どれだけ絵に描いたような生活をしていたんだ、この人は。
涼太は身体を起こして、枕を抱えて俺に泣きはらした赤い目で訴えてくる。
涼「この話知ってるの龍友くんだけだから、言わないでね」
「Aにも？」
涼「 … いつか、僕が大人になれたら自分で言う」
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俺から見たら、十分経験な大人だと思うけど。
って、言葉は飲み込んで「わかった」としょうがなく了承する。
―――――――コンコンッ
ノックする音に2人して扉の方に目を向け、「なんですか」と涼太が声をかけると気まずそうな直己さんが顔を覗かせた。
直「Aさんが … いらっしゃいました」
「「は？ / え？」」
涼太は急いで窓の外を見て「リサさんめ … 」と睨んでいた。
後ろから覗き込んでみると、女性がこっちに気付いて嬉しそうに手を振ってい来る。
「誰あれ」
涼「龍友くんの元カノ」
「も、元カノ … ！？」
なんでそんな人がここに居るのかわからないのは俺だけらしく、涼太はすぐさま直己さんにこう伝える。
涼「帰ってないって言ってっ！」
直「ですが … っ」
涼太「いいから、言って下さい！！」
直己さんは部屋から追い出られ、扉の外に会った名前プレートを取って鍵を閉めた。
「 … Aに、謝ればいいのに」
涼「今は … ちょっと心の準備が」
「そんなこと言ってたら一生出来ねぇじゃん」
部屋の外から聞こえてくるAと直己さんの会話に耳を澄ましていると、どうやら彼女は帰ろうとしていた。
の、はずだったのに。
長い夜が、幕を開けた。
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あ - 誤字多すぎわろた (2019年11月10日 14時) (
レス) id: 75e9093654 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - Runeさん» 玲於ちゃんもいいですよね…なんというか純粋なのにシャイで素直じゃない辺り、可愛いですよね！ (2019年8月11日 3時) (レス) id: 86c96ed31e (このIDを非表示/違反報告)
Rune(プロフ) - はじめまして。シリーズの最初から読ませていただきました。私としては、あえてのレオに傾いてほしいですね。引き続き楽しみにしております。 (2019年8月11日 1時) (レス) id: 15fbe3381a (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - 理佐さん» 涼太くんいいですよねぇえええ！！！しかもあれであの家柄だからすっっっごくいいですよね！！笑 (2019年8月9日 13時) (レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)
理佐 - 涼太くんが良いなあああああああああと思います! (2019年8月9日 13時) (レス) id: 7801f240ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜天 | 作成日時：2018年11月8日 0時
