#７１ -REO side- ページ22
．
―――――――プルルルル …
ちょうど家に着いた時、連絡先を交換してから初めて個人で連絡がきた。
「 … なに？」
涼「今、きて」
「は？ちょうど家着いたとこなんだけど」
涼「いいから来てよ … っ」
こいつ、もしかして泣いてる … ？
電話越しに鼻を啜る音や、嗚咽を我慢しているような声が時々聞こえる。
「どこ行きゃいいんだよ」
涼「僕の家」
なんで俺が涼太の家に …
「嫌だ」と言い切る前に涼太は電話を切って、家の住所の情報の送ってきた。
言われてしまったからしょうがない。
私服に着替えて親に出かけると適当に伝えて家を出る。
そんで、辿り着いたのは良かった。
… 何度もマップアプリを見ても、座標はここを示していて間違いない。
「嘘だろ … 」
そういえば、前に運転手付きのベンツで迎えに来てもたってたっけ。
恐る恐るインターホンを押して、玄関で出迎えしてくれたのはこないだの彫刻の人。
直「涼太さんは自室にいらっしゃいます」
「 … どうもぉ」
1人で階段を上がり、すごい数の扉を一つ一つ見ているとご丁寧に��RYOTA�瓩判颪�れたプレートが掛かっている扉を見つけた。
「あのー、来たんですけど」
涼「 … いいよ、入って」
――――――――――カチャ …
部屋の中も、また目を疑う光景が広がっていた。
天蓋付きのベッドに、漆黒のグランドピアノ、壁に掛けられたヴァイオリンに大理石の床。
その天蓋付きのベッドに制服のままの涼太はうつ伏せになって枕に顔を埋めていた。
「 … お前、ホントに王子様なわけ？」
涼「玲於まで僕をからかうんだ … 」
なんでこんなネガティブ入ってんの、こいつは。
適当にボディーバックをその辺において、ベッドで寝ている王子を見下す。
「で、なんで泣いてんの」
涼「 … Aに嫌われた」
「 … は？何したんだよ … ったく」
ベッドの縁に座ると、涼太はポツポツと話し始める。
くわしく聞けば、ちょっとおかしくて笑っちゃうようなことで。
亜嵐くんの性格を知ってる俺からすれば「そんなことで」って笑える話だけど、涼太はそれを知らなかったから、こうして一人泣いてる。
「俺だって、亜嵐くんとAを2人きりにするわけないだろ」
涼「それなら早く言ってよ、かっこ悪いじゃん僕 … 」
ちょっとぐらい意地悪したっていいだろ。
「ざまーみろ」
．
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あ - 誤字多すぎわろた (2019年11月10日 14時) (
レス) id: 75e9093654 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - Runeさん» 玲於ちゃんもいいですよね…なんというか純粋なのにシャイで素直じゃない辺り、可愛いですよね！ (2019年8月11日 3時) (レス) id: 86c96ed31e (このIDを非表示/違反報告)
Rune(プロフ) - はじめまして。シリーズの最初から読ませていただきました。私としては、あえてのレオに傾いてほしいですね。引き続き楽しみにしております。 (2019年8月11日 1時) (レス) id: 15fbe3381a (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - 理佐さん» 涼太くんいいですよねぇえええ！！！しかもあれであの家柄だからすっっっごくいいですよね！！笑 (2019年8月9日 13時) (レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)
理佐 - 涼太くんが良いなあああああああああと思います! (2019年8月9日 13時) (レス) id: 7801f240ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜天 | 作成日時：2018年11月8日 0時
