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ブーケトスの意味なんて、嫌でも知ってる。
これを取ったら、次の花嫁さんになれる …
だから戸惑ったの、参加することに。
私はまだまだ子供だし、他にこのブーケを欲しがってる人はたくさんいる。
そんな中に、私が入ってもいいのだろうか。
リ「Aーっ！早くおいでーっ！」
リサさんにそう言われても、やっぱりちょっと怖くて。
涼太くんの顔色を伺ってみようと、チラッと顔を見上げれば微笑んでくれている表情がそこにはあって。
涼「 … 行っておいで」
怒っていると思っていた彼が、いつものように優しい声でそう言ってくれた。
覚悟を決めて、殺気の様なものが感じられる戦場へと足を踏み入れたが時すでに遅し。
『ぐえ … っ』
結婚願望の強いお姉さま方に跳ね除けられて、最後尾へと押し戻されてしまった。
少し高い台に乗ったところからその様子を見ていたリサさんが笑いながら「大丈夫？」と心配してくれている。
こんなところからじゃ、絶対にブーケなんて取れないじゃん … っ！！
どれだけ身を乗り出しても押し返されてしまい、もう諦めるしかなさそう。
諦めて最後尾でそれが始まるのを待ってると、スタッフさんの合図でリサさんの手からブーケは放たれた。
綺麗に弧を描いて飛ぶブーケは、明らかに私の前に落ちて前に居た人の手を中にはい …
らなかった。
前の人の手に当たって、ブーケは私目がけて跳ね返ってきた。
咄嗟のことで反応が遅れ、それを避けるように目を瞑って手を伸ばしてしまった。
どうせ、他の人が奪い取ってしまうだろうと思っていたのに …
しっかりと手には何かを掴んだ感触があって …
恐る恐る目を開けてみると、私手にはしっかりとブーケが握られていた。
『う、そ … 』
涼「A … っ！！」
状況が分からないまま名前を呼ばれて、咄嗟に『はいっ！？』と相手が涼太くんだったのにも関わらず返事をして振り返ると …
――――――――――バサッ
彼は、私の腰を軽々と抱き上げてくるくると回った。
『きゃ … っ』
振り落とされそうで涼太くんの首に抱き着く。
スカートがヒラヒラと綺麗に舞い、まるで舞踏会でダンスをしているかのようだった。
その時の彼の嬉しそうな表情は、今でも忘れることのできない私の思い出の一ページ。
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夜天(プロフ) - こじゃるさん» ありがとうございます(^ω^) (2020年2月26日 17時) (
レス) id: e2489fa5d7 (このIDを非表示/違反報告)
こじゃる(プロフ) - 更新頑張ってください。 (2020年2月25日 22時) (レス) id: 2442b06a12 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - こじゃるさん» お待たせしてしまって申し訳ございませんでした...これからもどうかよろしくお願いします！！！ (2020年2月18日 14時) (レス) id: e2489fa5d7 (このIDを非表示/違反報告)
こじゃる(プロフ) - 更新待ってました。ありがとうござます！ (2020年2月17日 21時) (レス) id: 2442b06a12 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - 華凜さん» コメントありがとうございます！玲於ちゃんのお話は色々考えているので、投稿するまで待って頂ければ幸いです。 (2020年1月6日 19時) (レス) id: e2489fa5d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜天 | 作成日時：2019年10月18日 14時
