#３７ ‐RYOTA side‐ ページ37
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僕の大好きな妻が、ここ数日夜中に家を抜け出してどこかに行ってるのは気付いていた。
バレて欲しくないことなのか、いつまで経っても僕にその話をしてこないから何となく勘付いていた。
あの楽譜に関係することだってことを。
だから今日、根回しをしたんだ。
娘たちも大好きな龍友くんをこっそり呼び出して、彼女が家を出て行った後に彼に家のことは後を付けてみた。
まぁ、予想は大当たり。
Aがあの楽譜を持っていた。
ファミレスでドリンクバーだけを頼んで、取ってきたコーヒーが冷めていくのも気にすることなくイヤホンをして没頭している彼女の姿は、いつも家で作詞しているときと同じ姿。
こうなったら、邪魔をするわけにはいかない。
彼女の作詞が終わるまで、持ってきた車の中でジッとそれを見守っていた。
同じ空間にいて、Aに気付かれでもしたらきっと逃げてしまうと思ったから。
大きく伸びた瞬間、それが終了の合図。
僕自身、迷っていた。
僕がこのことを追求することによって、彼女を傷つけることになるんじゃないかって。
こんな僕のことを、Aは捨ててしまうんじゃないかって …
それでも、僕と彼女の間にある壁をどうしても砕きたかった。
結婚して、子供も生まれてしばらく経つのに、どうしてか僕たちの間には何か大きな隔たりがあるように感じていた。
どこかよそよそしくて、僕に遠慮しているような彼女の反応がどうしても気になって仕方なかった。
「Aは、僕のこと信用してくれないの … ？」
だから、こんな言葉が出てきたんだと思う。
これが僕の本心。
ありのままの気持ちなんだ。
別に困らせたいわけでもないし、彼女の責めているつもりもない。
でも、いつも学生時代にも感じていた感情が再び蠢きだして気持ちが悪かった。
Aがこれは僕へのプレゼントとしてやっていたことだと知っても、その気持ちが晴れることはない。
… さっき龍友くんに少し聞いたことが関係しているのかもしれない。
「玲於と一緒にいて、楽しい … ？」
これは�犲仕吻瓩澄�
とっても汚い感情。
「玲於がいいなら、僕なんか捨てていいんだよ」
目の前に居る彼女の顔色が、みるみるうちに悪くなっていく。
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夜天(プロフ) - こじゃるさん» ありがとうございます(^ω^) (2020年2月26日 17時) (
レス) id: e2489fa5d7 (このIDを非表示/違反報告)
こじゃる(プロフ) - 更新頑張ってください。 (2020年2月25日 22時) (レス) id: 2442b06a12 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - こじゃるさん» お待たせしてしまって申し訳ございませんでした...これからもどうかよろしくお願いします！！！ (2020年2月18日 14時) (レス) id: e2489fa5d7 (このIDを非表示/違反報告)
こじゃる(プロフ) - 更新待ってました。ありがとうござます！ (2020年2月17日 21時) (レス) id: 2442b06a12 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - 華凜さん» コメントありがとうございます！玲於ちゃんのお話は色々考えているので、投稿するまで待って頂ければ幸いです。 (2020年1月6日 19時) (レス) id: e2489fa5d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜天 | 作成日時：2019年10月18日 14時
