#３１ ページ31
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さて … これをどうしたものか。
机に置いて向き合ったのは、ほぼ殴り書きの楽譜の束。
書いてある文字からすると、これは間違いなく涼太くんの書き下ろした曲。
『持ってきたの、バレたかな … 』
たまたま部屋を掃除していた時に見つけた、彼の作業机の下に落ちていた古い封筒。
捨てていいのかと中身を確認した時に、これを見つけた。
タイトルもなく、ただメロディーだけが書いてあるその楽譜。
そのまま戻せばよかったのに、最後のページの隅に書かれた文字を見て持ち出してきてしまった。
――――――――――「大切な��AGEHA�瓩悄�
日付もなく、いつ書いたものなのかもわからない。
もしかしたら、オーディション中に書いたのかもしれないし、留学中に書いたのかも。
でも、その��AGEHA�瓩箸いκ源�を無視することができなかた。
ペラペラと楽譜に目を通して、頭の中でメロディーが再生される。
鼻でメロディーを歌い、想像が膨らむ。
『また、みんなで演奏できたら … 』
��AGEHA�瓩魯螢気気鵑燭舛侶觝Ъ旭瞥茵�活動していない。
というか、今後も活動する予定もない。
4人共それぞれを道を歩んでいるから、なかなか時間が合わないのが正直なところ。
机に両手で頬杖をついて、見下ろすように楽譜を見つめる。
『演奏、したいけど … 』
「何を？」
突然背後の現れた玲於。
私の上から覗き込むように楽譜を見て、「汚ねぇ楽譜だな」と鼻で笑う。
『そんなこと言うなら見ないでください』
「じゃあ、こんなとこで広げんなよ」
私の隣を座り、スッと楽譜を手に取って目を通す玲於。
「汚ねぇ」「雑」とか文句は言うけど、メロディーのことはいい「いいじゃん」と褒めてくれた。
最後のページまで目を通して、彼も最後に書かれたメッセージで視線が止まる。
「これ、どっから見つけてきたの？」
『涼太くんの机の下から』
トントンと楽譜を揃えて私の前に戻し、「はぁ」とわざとらしくため息をつく。
「これ、やりたいって言うんだろ？」
流石、玲於。
私のこと、よくわかってらっしゃる。
『 … 同窓会って、ことで？』
「同窓会って … 結構俺ら会ってんだろ」
文句でもいうのかと思ったら、これ以上玲於は何も言ってこなかった。
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夜天(プロフ) - こじゃるさん» ありがとうございます(^ω^) (2020年2月26日 17時) (
レス) id: e2489fa5d7 (このIDを非表示/違反報告)
こじゃる(プロフ) - 更新頑張ってください。 (2020年2月25日 22時) (レス) id: 2442b06a12 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - こじゃるさん» お待たせしてしまって申し訳ございませんでした...これからもどうかよろしくお願いします！！！ (2020年2月18日 14時) (レス) id: e2489fa5d7 (このIDを非表示/違反報告)
こじゃる(プロフ) - 更新待ってました。ありがとうござます！ (2020年2月17日 21時) (レス) id: 2442b06a12 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - 華凜さん» コメントありがとうございます！玲於ちゃんのお話は色々考えているので、投稿するまで待って頂ければ幸いです。 (2020年1月6日 19時) (レス) id: e2489fa5d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜天 | 作成日時：2019年10月18日 14時
