#２１ ‐RYOTA side‐ ページ21
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両親が退席するとき、僕にこそっと耳打ちしていた母さん。
母「Aさん、泣かせちゃたかも」
母さんのことだから、悪い意味で泣かせたんじゃないことは確かだったけど、泣いている婚約者を放っておくほど馬鹿な僕じゃない。
お手洗いには姿がなく、その周辺でAの姿を探していると、窓の前で立ち尽くしている彼女の姿を見つけた。
その彼女の姿に、とても不安を覚えた。
このままあのガラスがなかったら、Aは僕の前から消えてしまうんじゃないかって …
「 … A」
彼女を僕の腕の中に仕舞い込んで、早く安心したかった。
大丈夫、ここに僕の最愛の人はいるって。
『涼太くん … ？』
僕の不安な気持ちなんテ彼女に伝わるはずもなく、きょとんとした表情で首だけ振り返る。
「何見てたの？」
『 … 街は賑やかだなって』
僕たちは水槽の中に飼われていて、ここから広がる街のあらゆることをここで見ている。
「その世界でも、僕たちはい一緒に居られるの … ？」
『一緒だよ、だって涼太くんのいない世界なんてつまらないから』
彼女のそんな空想世界に、僕も一緒にいることが嬉しかった。
戸惑うことなく言ってくれた言葉は、彼女の本音だと思うし。
『それでね、家族を作るの … 』
「家族 … ？」
『子供がいて、おじいちゃんおばあちゃんがいて … みーんな私たちの傍に居てくれるそんな世界』
ガラスに映る彼女の表情は不安そうで …
空想世界と言いながら、これが彼女の求める未来像で。
そうやって語らないと、自分の中で処理することができないんだ。
じゃあ、僕がそれを実現させれあげればいいだけの話。
「子供は … 女の子と男の子、一人ずつがいいな」
『名前は … ？』
「それはその時に考える。うんと可愛い名前を」
それから僕たちはひたすら理想の未来を語り合った。
家は、あの海が見えるコテージみたいな場所で。
家族が4人家族で。
僕たちを助けてくれた人たちにたくさん恩返しをしながら、過ごしたい。
そんな大きなことから細かなことまで。
2人が飽きるまで話し合った。
．
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夜天(プロフ) - こじゃるさん» ありがとうございます(^ω^) (2020年2月26日 17時) (
レス) id: e2489fa5d7 (このIDを非表示/違反報告)
こじゃる(プロフ) - 更新頑張ってください。 (2020年2月25日 22時) (レス) id: 2442b06a12 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - こじゃるさん» お待たせしてしまって申し訳ございませんでした...これからもどうかよろしくお願いします！！！ (2020年2月18日 14時) (レス) id: e2489fa5d7 (このIDを非表示/違反報告)
こじゃる(プロフ) - 更新待ってました。ありがとうござます！ (2020年2月17日 21時) (レス) id: 2442b06a12 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - 華凜さん» コメントありがとうございます！玲於ちゃんのお話は色々考えているので、投稿するまで待って頂ければ幸いです。 (2020年1月6日 19時) (レス) id: e2489fa5d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜天 | 作成日時：2019年10月18日 14時
