#１９ ページ19
．
『ちょ、涼太くん … っ』
瞬きをすると、涙は頬を流れていく。
私が一人あわあわしていると、それが面白かったのか泣きながら笑ってくれた。
「ごめん … 、もう、なんか … 嬉しくて … 、Aと家族になれるのが … っ」
『待って … っ、そんなこと言われたら … 私も … っ』
結局2人で涙を流すことに。
それを見たお母様は「ほら、席に座って」と促してくれて、涙を堪えながら席につく。
『本当に … ありがとう、ごさいます … っ』
感謝の言葉しか出てこない。
やっとここまで辿り着いて、彼と家族になることを認められて。
これがゴールじゃないってわかってるけど、一安心した私の体はポロポロと涙を流して感謝を述べるだけ。
隣で涼太くんは涙を拭いて、きっちり「ありがとうございます」と席についていても頭を下げる。
父「 … 彼女のことを、守ってやれるのか」
「はい、必ず」
母「この子を世間知らずに育ててしまったのは私たちのせいだけど … どうか、涼太のことをよろしくお願い致します」
今度は逆にご両親に頭を下げられて、びっくりした拍子に涙なんて飛んでいってしまった。
『いや、こちらこそっ、ご迷惑ばかり掛けてしまうかもですが … 』
母「いいのよ、そんなこと気にしなくて」
『で、でも … 、全然こういう場になれてない私なんで … 』
父「そのことについては、気にすることない」
全く話を聞き入れないご両親に段々と違和感を覚える。
母「私たち、海外に移住することにしたから」
私たちが結婚することを見越して、すでに家も買って準備はできているらしい。
母「涼太の留学が終われば子育ても終わることだし、これからは2人で好きなように生きなさい」
「母さん … 」
母「あ、孫が生まれた時だけは必ず帰ってくるから」
気が早いお母様の期待に少し不安になるけれど、これがご両親の思いやりなんだ。
私がお手洗いに立つと、後ろから「Aさんっ！」と声が聞こえた。
『お母様 … ？』
母「やだ、お母様だなんて … �爐�母さん�瓩任いい里茵�
そうか、これからはこの人も本当のお母さんになるんだ …
私がしみじみ家族になったことを実感していると、涼太くんと同じ悪戯っぽい顔で話を続ける。
母「そんなことよりこのドレスのこと、涼太何か言ってた？」
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夜天(プロフ) - こじゃるさん» ありがとうございます(^ω^) (2020年2月26日 17時) (
レス) id: e2489fa5d7 (このIDを非表示/違反報告)
こじゃる(プロフ) - 更新頑張ってください。 (2020年2月25日 22時) (レス) id: 2442b06a12 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - こじゃるさん» お待たせしてしまって申し訳ございませんでした...これからもどうかよろしくお願いします！！！ (2020年2月18日 14時) (レス) id: e2489fa5d7 (このIDを非表示/違反報告)
こじゃる(プロフ) - 更新待ってました。ありがとうござます！ (2020年2月17日 21時) (レス) id: 2442b06a12 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - 華凜さん» コメントありがとうございます！玲於ちゃんのお話は色々考えているので、投稿するまで待って頂ければ幸いです。 (2020年1月6日 19時) (レス) id: e2489fa5d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜天 | 作成日時：2019年10月18日 14時
