#２５７ ページ11
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私たちのファーストライブから1週間。
年が明けて、学生生活最後の冬休みも終わりを迎えようとしていた。
それは、同時に涼太くんとの別れも意味している …
仕事が忙しくなってきたにも関わらずどうにか休みを貰って、去年と同様海が見えるコテージにいる私たち。
去年と違うとすれば、今年は2人だけということ。
一人で夕日を眺めていると、彼が湯気の立つマグカップを一つ持って外へ出てきた。
「寒くない？」
『ありがと』
2人デッキに出て、彼が用意してくれたホットココアの入ったマグカップを両手で包む。
彼と一緒にこうして過ごすこともしばらくできなくなると思うと、寂しくなってくる。
「寂しいって、顔に書いてる」
『だって、寂しいですもん … 』
素直に自分の気持ちを伝えると、涼太くんは持ってきた白のモコモコのブランケットを被って、私を後ろから抱きしめる。
「 … 僕だって、寂しいよ」
私より背の高い彼は私の肩に顔を伏せて乗せ、耳元から籠った声が聞こえてきた。
そこに私も寄り掛かるように首を傾げて、静かに波打つ海を見渡す。
「波の音は、観客で … 星空は、だた照らした … 」
彼がポツリと呟いた��Close to me�瓩硫了譟�
私もそれに応えるように続きを歌い、最後は2人声が重なる。
「『奇跡を叶いたいの … 』」
彼とこうして一緒にいることですら、奇跡なんだ。
もしかしたら、彼と出会わなければ隣にいた人は違っていたかもしれない。
彼の体温が直接伝わってきて、安心する。
『私、涼太くんと出会えてよかった … 』
「最初に会ったときは、こんな関係になるなんて想像できなかったよね」
『だって、学校の王子様なんですよ？そんな人とお近付きになれることすら私にとっては奇跡ですよ』
今でも校内では涼太くんの人気は衰えるとこなく、これからは伝説のように受け継がれてくんだろうな。
「じゃあ、歌姫のAは文句なしで僕の彼女だね」
『そんな歌姫だなんて … 』
顔を上げた涼太くんは私の首筋にキスをして、耳元で「ほら、僕のモノって印」と満足気。
キスをされたところが熱を持っていて、手で触れてみるけどどうなってるのかわからない。
何となく理解はできるけど、慌てる私を見て「ふふっ」と楽しそうに彼が微笑むものだからそれ以上何も言えない。
「Aは、誰が何と言おうと僕の彼女なんだからね」
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夜天(プロフ) - こじゃるさん» コメントありがとうございます！やっとここまで来ることができました(泣)まだ続く続編のこともよろしくお願いします！ (2019年10月18日 17時) (
レス) id: e2489fa5d7 (このIDを非表示/違反報告)
こじゃる(プロフ) - 完結おめでとうございます！続編楽しみにしています。 (2019年10月18日 14時) (レス) id: f9de41481b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜天 | 作成日時：2019年10月15日 14時
