#１５６ ページ26
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？｢かずくーん！！｣
｢彩音、久しぶり｣
ちょこちょこと走ってきた彩音を抱き抱え、｢また大きくなった？｣と声をかける。
潤｢こら彩音、和に甘えるな｣
｢こんぐらい平気だわ｣
最近、休みの日は必ず潤のカフェにお邪魔してる。
その目的はただ一つ。
彩音｢彩音にピアノ教えて！｣
｢どれどれ、どこまで弾けるようになったのかな｣
店のピアノの椅子に彩音を降ろして、後ろからすでに広げてあった楽譜を覗き込む。
3歳になった松本彩音ちゃん。
潤と芽衣ちゃんの子供はすくすくと成長してピアノとお菓子作りの上手な可愛い女の子になっていた。
その分俺たちも歳をとって気付けば三十路。
仕事も順調、私生活も彩音のおかげで充実してる。
みんなそれぞれ自分の道を歩いて頑張ってる。
芽衣｢いつもごめんね、彩音のめんどう見てもらって … せっかくのお休みなのに｣
｢これが俺のリフレッシュ法だから、それに美味しいご飯とスイーツ食べられるし？ ｣
彩音のピアノ家庭教師の報酬は芽衣ちゃんの作るご飯と、潤の作るスイーツ。
ただ俺が勝手に教えて満足してるだけなのにね。
彩音｢和くんちゃんと聞いてるぅ？｣
｢あ、ごめんごめん｣
一生懸命小さいその手でピアノの鍵盤を弾く。
覚束無い音だけど、ちゃんと弾けてるのが凄い。
｢さすが、俺が英才教育してるだけあるわ｣
潤｢お腹にいる時に聴いてる音を覚えてんじゃないの、こいつ｣
芽衣｢沢山聴かせてたからね、二宮の歌｣
褒められて嬉しそうに俺の膝の上で笑ってる天使の頭を優しく撫でて、俺も弾き始める。
この子は俺にとって凄く特別な存在。
その理由の一つは名前。
彩音の�犧稔瓩郎未衙�かだったAから、�牴鮫瓩録Г鵑焚擦鯀佞任觧�ができる俺から。
俺のように才能豊かで、Aのように強く芯のしっかりした女の子に育って欲しくて付けた名前らしい。
それを聞いた時は恥ずかしくて｢もっとちゃんとした名前付けろよ｣って言っちゃったけど、本当は凄く嬉しかった。
Aの面影がそこにも残ってくれてるんだって、そう思ったから。
二つ目は …
今でも信じられないこと。
彩音はどうやらAのことを知ってるらしい。
直接会ったことないはずなのに、写真を見せたら｢このお姉さん知ってる｣と言い出したこと。
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夜天(プロフ) - 玲さん» コメントありがとうございます！こちらこそ、虹きみを読んで頂きありがとうございました！ (2020年1月6日 19時) (
レス) id: e2489fa5d7 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - meiさん» コメントありがとうございます！顔面をそんなにして頂いたなんて…ありがとうございます！ (2020年1月6日 19時) (レス) id: e2489fa5d7 (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - 久しぶりに沢山泣きました。こんな感動する小説を書いてくださりありがとうございました (2019年12月14日 4時) (レス) id: cd190f001a (このIDを非表示/違反報告)
mei(プロフ) - 泣きすぎて顔面とんでもないことになってしまいましたw感動しました！ありがとうございました！ (2019年11月25日 15時) (レス) id: fd406e97dc (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - PEANUTSさん» コメントありがとうございます！その言葉が何よりの励みです！ありがとうございます (2019年5月29日 18時) (レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜天 | 作成日時：2019年5月19日 22時
