#１５３ ページ23
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「こんなことになってんの」
ライブ終わり楽屋に遊びにきた6人は何故だかスタッフさんと意気投合して、潤の店で打ち上げが行われた。
どうしようもないぐらい酔っぱらってる智くんとスタッフさん。
そこの間で真実ちゃんが揉みくちゃにされていて、かわいそう …
潤と芽衣ちゃんは相変わらず2人で楽しそうにスタッフさんをもてなしてる。
時々、芽衣ちゃんの身体を気遣ってるのが潤らしい。
雅紀はプロになってから和には劣るけど知名度が格段に上がった。
スタッフさんにもそれは知れ渡っていて、バスケ経験のある男性スタッフからも目がハートになってる女性スタッフから人気を集めてる。
でも、その中でも一番すごいのが翔ちゃん。
持ち前の知識でスタッフさんにアドバイスしていて、この人は何でもできるんじゃないかって錯覚する。
「みんなそれぞれ楽しんでるでよかった」
『そうだね、みんな楽しそう』
カウンターに寄りかかってみんなのことを見渡してたら、隣にAの姿が。
「A … ？」
名前を呼ぶと、彼女は優しく微笑んで『和くん』と懐かしい声で答えた。
「なん、で … 」
『なんか私だけ仲間外れにされてて寂しくたっちゃって来ちゃった』
「来ちゃったて … お前は … っ」
「死んだんじゃ」と言おうとしたら、人差し指で唇を抑えた。
『ダメ、それ以上言っちゃ』
なにがどうなってるのか全く分からない。
こんな夢みたいなことあっていいのか？
そんな俺のことなんて気にせずにAは無邪気に話し始めた。
『今日の和くん、すっごくカッコよかったっ』
「 … ちゃんと見ててくれたんだ」
『もちろん！一番前の真ん前で見てたよ』
でも、そこには確実に彼女の姿はなくて、熱狂的なファンの子がそこにいたのを覚えてる。
やっぱりここに彼女は幻で、これは夢で。
だったら、こんなチャンス逃すわけにはいかない。
「Aは、今寂しくない … ？」
『それは … 』
明らかに表情を曇らせたAは、俯いて呟く。
『寂しいに決まってる … 』
「だよね … ごめん … 」
『私は見えてるのに、みんなにも … 和くんにも私の姿は見えない』
そんな彼女の表情が見てられなくなって、Aの手を握り締めて前を向く。
『そんなのずるいじゃん … 私 … 』
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夜天(プロフ) - 玲さん» コメントありがとうございます！こちらこそ、虹きみを読んで頂きありがとうございました！ (2020年1月6日 19時) (
レス) id: e2489fa5d7 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - meiさん» コメントありがとうございます！顔面をそんなにして頂いたなんて…ありがとうございます！ (2020年1月6日 19時) (レス) id: e2489fa5d7 (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - 久しぶりに沢山泣きました。こんな感動する小説を書いてくださりありがとうございました (2019年12月14日 4時) (レス) id: cd190f001a (このIDを非表示/違反報告)
mei(プロフ) - 泣きすぎて顔面とんでもないことになってしまいましたw感動しました！ありがとうございました！ (2019年11月25日 15時) (レス) id: fd406e97dc (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - PEANUTSさん» コメントありがとうございます！その言葉が何よりの励みです！ありがとうございます (2019年5月29日 18時) (レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜天 | 作成日時：2019年5月19日 22時
