#２１ ページ21
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本当はあいつらのこと、話したくなかった。
だって、彩佳はデザイナーだし、和は芸能人だし、潤と芽衣ちゃんはお店やってるし、雅紀はバスケ選手で、翔ちゃんはエリートサラリーマンで。
じゃあ、俺は？
俺は何かあいつらに負けないくらいのモノを持ってるかって言われたら答えられない。
それでも聞きたいと強請ってくるAに押し負けて、出会った時のことから希つまんで話した。
突然、彩佳が引っ越してきてみんなが一目惚れしたこと。
ずっとお互い両思いだったのに、やっと高校生の時、和の告白で2人が付き合って結ばれたこと。
彩佳と和が、高校のファッションショーで自分の進みたい道を見つけたこと。
2人の高校卒業と同時にそれぞれ自分の道に進むために、3年間俺たちに空白の時間ができたこと。
そこで、なんだか戸惑ってるAがやっと話に入ってきた。
『ね、ねぇ … その�猩足瓩辰� … ？』
ほら、気付いてる。
俺なんかより、ずっと輝いてるやつ。
「 … 二宮和也」
その名前を聞いた瞬間、目が取れるんじゃないかってぐらい大きく開けて口をパクパクしているA。
「彩佳の旦那、和なんだわ … 」
『うっそでしょ … あの�爛縫劉瓩陵墜訐�？』
「ですけど？」
『じゃあ、ニノに彩佳さん取られたってこと？』
そんなに急がなくてもちゃんと話すから。
空白の3年間を乗り越えた時、和がデビュー曲として�狷��瓩鯀�び、プロポーズしたことも。
「こんなかっこいいことられたら、俺ら勝てるわけないじゃん？」
乾いた笑いは綺麗な海へと沈んでいった。
『あの曲にそんな意味があったなんて … 』
「てか、あの歌詞書いたの彩佳だし」
発売した時、和は彩佳の名前を出すわけにはいかないと、作詞の欄を彩佳のイニシャルの頭文字で標記していたから、このことを知っているのは俺らぐらい。
「�狷��瓩呂△い弔蕕�全部経験してきたこと。プロポーズするときに�猊鳥�を重ねた日�瓩辰読佞餌�しんだけどな」
『それ … 智に元々勝機なんてなかったんじゃ … 』
「あるわけねぇーじゃん」
最初から負け戦だったんだよ。
俺らが出会ったときから、負けは決まっていた。
でも、もういいんだ。
隣には、お前がいてくれるから。
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夜天(プロフ) - Mei宮さん» コメントありがとうございます。そうなんです、智くんなんです！これからもよろしくお願いします。 (2019年5月27日 19時) (
レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)
Mei宮(プロフ) - 続きがまさか智くんの物語で読めるなんて!! すごく嬉しいです！楽しみにしています♪ (2019年5月27日 18時) (レス) id: b1ed9ae736 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜天 | 作成日時：2019年5月26日 23時
