#２５ ページ25
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翔さんに背中を押してもらってきた休み明けの学校は、とても居心地が悪くて。
あのことをどうやって説明していいのかわからず、挨拶もせずに逃げるように席についた。
ザワつく教室。
いつもだったら私もその輪の中に入ってるはずなのに、今日はそんな気分にもなるはずもなく。
顔を伏せて耳を塞ぎ、できるだけ外の世界に触れないように殻をかぶる。
… こうして思えば、元の自分に戻っただけじゃん。
生徒女「ねぇ、転校生くるだって！」
生徒男「噂だとめちゃくちゃイケメンらしいぞっ」
こんな状況で転校生なんて、どうでもいい。
それでもお構いなく、転校生が教室に入ってくると女子の悲鳴が教室に響き渡り思わず耳を塞ぐ力を強める。
『うるさい … 』
そんな私の声なんて誰の耳にも届くこともなく消えていく … と思ってた。
「うるさいって、俺のこと？」
耳を塞いでるのにわざと耳元で囁いてきたのか、届いた声に聞き覚えがあり顔を上げてみると、目の前には今朝家で姿が見えなかった二宮さんが居て。
しかも、制服姿。
パーティーで彼のことを見ていた友達も、口をポカーンと開けて絶句していた。
なんとか午前中の授業を乗り切った昼休み。
早速女子に囲まれてる二宮さんを遠目で見ながら、私は教室から出た。
友達と食べる気になれず、大野さんのいる屋上に逃げようと松本さんお手製のお弁当を持って階段を駆け上がる。
視線を落として足元を見ていた私は、階段の踊り場でドンッと誰かにぶつかってしまった。
『ご … ごめんなさい … 』
ペコッと歩く頭を下げてその人の横を顔も見ずに通り過ぎようとしたら腕を掴まれて。
和｢逃げんなって｣
『にの、みやさん … っ』
和｢心配で来ちゃった｣
『ていうか、なんで … ここ … 』
さっきまで教室で囲まれてたのに、抜け出して追いかけてきたとしても追いつける距離じゃないはず。
和｢そんなことより、あの子たちが話あるんだって｣
彼が指さした階段の下ではあの時パーティにいた友達2人だった。
『 … っ、でも』
和｢逃げてたってなんにも始まらないでしょ｣
二宮さんに無理やり連れてこられた屋上では、事情を知ってる大野さんも待っていた。
私を挟むように両隣に二宮さんと大野さん、目の前には友達2人が座り込み、誰も口を開かない沈黙の時間が少し続いた。
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夜天(プロフ) - あやかさん» ありがとうございます！�△發修譴覆蠅棒瀋蠅聾任泙辰討襪里如�近々続編出すかもです！ (2020年11月20日 19時) (
レス) id: 29584efb35 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - つかささん» ありがとうございます！これからもドキドキさせちゃうので覚悟しててください！！笑 (2020年11月20日 19時) (レス) id: 29584efb35 (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - 初めまして。Twitterの方でもフォローさせていただいてます。私は牢獄のお化け屋敷が好きなので、次回作は�△�いいなと思います。第二部も楽しみにしています。 (2020年11月20日 18時) (レス) id: 9ed625666a (このIDを非表示/違反報告)
つかさ(プロフ) - すっごく面白いです！！！5人に守ってもらう展開にすごくドキドキできます！第二部も楽しみです！応援しています！ (2020年11月20日 16時) (レス) id: 9731f00be7 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - 紅葉さん» ありがとうございます！ (2018年8月10日 7時) (レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜天 | 作成日時：2018年8月9日 8時
