No.37 ページ39
買い物を済ませたベルさんと私は、傾き始めた日を横目に足早にアジトへ帰った。
ベルさんは、私をアジトに送り届けると、そのまま任務に向かってしまった。
組織の人々は夜からの任務のために出払っていたため、建物の中はとても静かだった。
幹部の集まる部屋に入ると、むわっとタバコの煙が体を包む。
『………ジンさんっ!』
ジ「あぁ……帰ったか。」
部屋のソファには、タバコをふかしているジンさんが一人座っていた。
そんなジンさんを見つけて嬉しくなった私は、ジンさんの隣に座る。
ジ「衣装は買ってきたか?」
『はい、きっとジンさんも気に入りますよ!』
ジ「それはテメェのだろうがよ…。」
『そ、そうですよね…!』
そっぽを向いてタバコを咥えたジンさんに、変なこと言ってすみません、と付け加える。
その途端、
ジンさんが私の身体に煙を吹きかけてきた。
『けほっ、ジンさん、どうしたんですか?』
ジンさんは苦しむ私を眺めて目を細める。
ジ「いや…強いて言うなら、マーキングだ。」
『マーキング……?なんで…?』
私は首を傾げたが、テメェの気にすることじゃねぇ、とかわされてしまった。
でも、自分の身体からジンさんの香りがするのは、とても気分が良かった。
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mf12mfc(プロフ) - 続き楽しみにしています! (9月27日 0時) (レス) id: 77539e2974 (このIDを非表示/違反報告)
moo(プロフ) - 面白かったです! (6月1日 1時) (レス) @page50 id: e3fdbdb203 (このIDを非表示/違反報告)
ラビィ(プロフ) - ゆさん» まだまだ皆様の想像とは誤差が生じているかもしれませんので、これからなるべく原作のジンを目指して書いていこうと思います!頑張ります! (5月28日 22時) (レス) id: 339bc50a01 (このIDを非表示/違反報告)
ラビィ(プロフ) - かるぴんさん» ありがとうございます!更新のペースを落とさないよう、努力します! (5月28日 22時) (レス) id: 339bc50a01 (このIDを非表示/違反報告)
ラビィ(プロフ) - ひめちゃまさん» ありがとうございます!より素敵な物語を書けるよう頑張ります! (5月28日 22時) (レス) id: 339bc50a01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラビィ | 作成日時:2023年5月7日 17時