No.16 ページ18
コ「あ、あれぇ?そうかな……?」
『でも、沖矢さんの言うとおり、お酒は20歳になってから。
それまでは味見もダメだよ?』
コ「わかった…!気をつけるね!」
元の声の高さに戻ったコナンくんの頭を、ぽんぽんと撫でる。
『えらいね、いい子。』
コナンくんは恥ずかしそうに身を捩っている。
沖「細波さん。処置は終わりましたよ。
少し質問をしても?」
『あっ、もう終わったんですね。
すごい、とても綺麗……。』
沖矢さんの貼ったガーゼは傷の形や大きさに合わせて切られていて、テープも剥がれないよう工夫されている。
手当ができる人は本当にすごい。
『えっと、質問ですか?
答えられることなら何でも答えます。』
私がそう言うと、沖矢さんは少し考えて顔を上げた。
沖「では、一つだけ。
コナンくんが持っているその紙、どこかで貰ったものですか?」
『あっ、これですよね。
私もずっと不思議に思ってるんですけど、私が病院に入院した翌日に、ベッドのサイドテーブルの上にあったんです。
誰も面会には来なかったし、看護師さんも何も知らなくて…』
コ「本当に誰も来なかったの?」
コナンくんも話に入ってくる。
『うん。これ、何だろうね…
沖矢さん、私そろそろお暇しますね。
ずっといるのはご迷惑になってしまうので…』
沖「おや、もう行ってしまうんですか…
私はこのまま、あなたとお話したいのですがね…」
沖矢さんは微笑むと、私の手を取って優しく握った。
『うぅ…お気持ちは嬉しいんですが…』
私が真っ赤になりながらそう言うと、沖矢さんはふっと笑って手を離した。
沖「すみません。からかいすぎましたね。」
そして、玄関まで見送ってくれた。
『今日はありがとうございました。
また今度、お礼をしに来ます…!』
沖「いえ、お気遣いなく。
次は遊びにいらしてくださいね。」
コ「また会おうね!Aお姉さん!」
2人がひらひらと手を振ってくれるのに応えながら、私は沖矢さんのお家を後にした。
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mf12mfc(プロフ) - 続き楽しみにしています! (9月27日 0時) (レス) id: 77539e2974 (このIDを非表示/違反報告)
moo(プロフ) - 面白かったです! (6月1日 1時) (レス) @page50 id: e3fdbdb203 (このIDを非表示/違反報告)
ラビィ(プロフ) - ゆさん» まだまだ皆様の想像とは誤差が生じているかもしれませんので、これからなるべく原作のジンを目指して書いていこうと思います!頑張ります! (5月28日 22時) (レス) id: 339bc50a01 (このIDを非表示/違反報告)
ラビィ(プロフ) - かるぴんさん» ありがとうございます!更新のペースを落とさないよう、努力します! (5月28日 22時) (レス) id: 339bc50a01 (このIDを非表示/違反報告)
ラビィ(プロフ) - ひめちゃまさん» ありがとうございます!より素敵な物語を書けるよう頑張ります! (5月28日 22時) (レス) id: 339bc50a01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラビィ | 作成日時:2023年5月7日 17時