55 ページ7
有岡side
診察に入って先生に診てもらおうとするんだけど
腕を隠してなかなか見せてくれない、、。笑
山田「A、ごめんな？」
A「いやぁあああ！！」
山田は無理やり腕を取って先生の方に
見えるように抑えた。
先生「これはわりと深いですね。
すぐに縫いますね。」
山田「傷跡って残りますか？」
先生「あまり残らないように
縫っていきますからね。」
有岡「ありがとうございます。」
先生「そのまま抑えててくれますか？」
有岡「あ、はい。わかりました。」
残らないようにしてくれるみたいで
縫う準備をしている間に先生に言われた。
抑えててくれますか？って。笑
そりゃあもちろんなんだけど
もうAはちょっとしたパニック。笑
山田も必死に腕を抑えてる。笑
有岡「ほらほら、そんな泣かないの。笑
ちょっと頑張ったらもう痛くないから。笑」
山田「そうだよ？笑 綺麗にしてもらお。」
A「やなの！！うわぁああん！！」
もう完全に小さい子になってるAは
全力で暴れて逃げようとしてる。笑
身長小さくて体重もカリカリすぎて
今回ばかりは有難いって本当に思う。笑
先生「じゃあ始めますね！！
ちょっとちくっとしますよぉ。」
A「い、いやぁああああ！！！」
先生「はい、もう痛いの終わりましたからね。」
山田「ほら、痛いところ終わったって。」
有岡「もう泣かないよ？痛いの終わり。ね？」
大声で泣いてたのがやっと声を上げることはなくなって
静かにポロポロと涙を流すA。
A「やだ、、ぐす、、だいちゃ、、やだ、、ぐす、、」
有岡「んふふ笑 やだね。もうすぐ終わるよ？」
山田「え！？今、大ちゃんって呼ばなかった？」
有岡「あ、うん。笑 本当に嫌で助けて欲しい時だけ
そう呼んでくれる。笑
初めて病院行った時にひとりで採血してる時も
大声でめっちゃ呼ばれた。笑
だから今日で2回目。笑」
山田「2回目って、、笑
いいなぁ、、俺も涼介とか呼んでくれないかな。」
先生「終わりましたよ。」
有岡「あ、ありがとうございます。」
A「ぐす、、ぐす、、、だいちゃ、、
かえりたい、、ぐす、、」
有岡「うん、終わったから帰ろうね。笑」
俺がそう言えばAは俺の首に顔を埋めて
しがみつくと静かに涙を流してた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 16人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：桜音 | 作成日時：2024年4月14日 17時
