甘えたっていいじゃん。2 (ページ39)

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Aside

ツアーも終わって2ヶ月がすぎた。

最近はフラッシュバックも

少なくなってきて月1の診察はメンバーの誰かが

必ずついてくるからちゃんと行ってる。

あと、、変わったこと。

有岡くんに甘える時間がどんどん増えていること。

なんなら甘えていないと怖くなることも増えた。

これはいい事なのか、、分からなくて。

あと母親の件は携帯を変えたおかげで連絡もない。

でもやっぱり撮影現場に

時折見かけるから震えるほど怖くなることもある。

映画もドラマも今はないからのんびりしてる。

でもあと2ヶ月もすればまたドラマが始まる。

それまではゆっくりしよう。

そして、今日も有岡くんにベッタリと甘えてないと

恐怖に支配されるからずっとついてまわる。

まるで小さい子がお母さんの後ろを追いかけるみたいに。

有岡「A、俺もうすぐお仕事だから
着替えてくるね？」

A「ん、、、」

有岡「すぐ戻ってくるから。
ほら、高木と待ってて。」

A「ん、、、」

有岡くんは昼過ぎからお仕事。

私を膝の上から降ろすけどなぜか服を離せなかった。

高木くんがそれを見て笑ってる。

高木「Aは本当に有岡くんが好きだね笑
でも、この手は離そうな。笑」

有岡「ごめんな。ちょっとだけだから。」

高木くんに手を取られてあっけなく

掴んでた服を離された。

有岡くんは私の頭を撫でて自分の部屋へ行ってしまった。

私は体操座りになってじっと堪えるしかなくて

寂しいとかそういうんじゃない。

精神安定剤が切れたかのように恐怖が襲ってくる。

それを必死に耐える。ただそれだけだった。

高木「俺じゃだめかもしれないけど
甘えてもいいんだよ？」

A「ん、、、」

高木くんはそう言ってくれるけど

あの手には適わないんだって勝手に思ってしまう。

こんなんなら仕事詰め詰めでしてたかった、、。

自分でもなんでこんなに有岡くんに

執着してるかわからない。

ただ、、ひとつ言えるのは抱きしめて欲しい時

助けて欲しい時そんな時に必ずそばにいて

気づいて抱きしめてくれてたから。

そしてその手は温かくて私の心を温めて安心をくれる。

ただそれだけ。怖くて仕方ない、、。