∞人目の始末屋１１〜さよなら、愛しのころし屋編

花言葉 ページ7

TOPPO(安田)side




安「･･･ハナモモって綺麗な花やなぁ･･･」ﾎﾞｿｯ





･･･あの出来事から、１週間とちょっと経った






安「サクラソウって花、ALICEが好きそうな花やな」ﾆｺｯ



安「･･･来年の春には、咲いてるの見れるかな？」






僕は、大量の出血があったけど



１週間もすると、問題ないぐらい動ける様になって



歩くのはちょっとしんどいから、車いすで移動してた





安「ジンチョウゲって何か聞いた事あるなぁ？」ﾊﾟﾗｯ





ACEに持ってきてもらった



図鑑を手に取って、春の花を調べてた





安「･･･ジンチョウゲの花言葉はぁ〜栄光、不滅･･･」




安「･･･不死」





･･･ALICEは





安「･･･不死やって、ALICE」




安「･･･ほら、見てぇ？白い綺麗な花やで？」




安「これもALICE好きそうやなぁ」ﾆｺｯ




安「ほらっ！見て見てぇ〜」ﾍﾞﾀｯ





A「・・・・・・・」ｽｰｽｰ





今も、集中治療室の中にいる





安「・・・・・・・」





集中治療室のガラス越しに、図鑑を貼りつけるように




本をべったりと付けた





安「･･･春になったら探して、いっぱい摘んでくるな？」ﾆｺｯ






A「・・・・・・」ｽｰｽｰ






体に沢山の管を通して、酸素マスクを付けて



顔には所々、小さな痣を付けて



ガラス越しに見えるALICEは




眠ってるようやけど





安「・・・・・・・」





医者の言葉は、決していいもんやなかった




・


・



僕の寝てる病室で



医者は、僕の診察をしながら、ため息交じりに言った





医「･･･生きてるだけでも奇跡だよ」




村「・・・・・・・」




横「･･･目、覚まさへんって事ですか？」





医「･･･油断は出来ないよ」



医「僕は医者だけど、君たちは普通の患者じゃないから」



医「はっきり言わせてもらうよ」





安「・・・・・・・」





医「覚悟、しておいた方がいい」





横「・・・・・・・」





医「医者は、もうダメだって思っても」



医「生きてる可能性があるなら、命は繋ぎ留めないといけないんだ」





安「･･･そんな」





医「心臓も一回止まってる」



医「奇跡が起こっても、あのまま眠り続ける可能性が高い」





村「植物状態･･･って事ですか」





医「君達に出来るのは、最後の瞬間まで傍にいてあげる事だよ」





そう言って、医者は




病室を出て行った

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