∞人目の始末屋１１〜さよなら、愛しのころし屋編

我が家 ページ32

ACE(錦戸)side



ｶﾀｯｶﾀﾝｯ．．．




亮「･･･お前、どうする？」





A「・・・・・・・」





亮「自分で行くか？」





A「・・・・・・・」ｺｸﾝ





村「まあ、そんな気合入れて入る場所でもないけどな(笑)」





渋「まあええやろ、こいつにとっちゃ大事なイベントやで」





大「久々やもんなぁ…」





安「んじゃ、ALICE〜！」





丸「行っちゃってくださ〜い！」






A「・・・・・・・」






ｷｨ．．．






ALICEはゆっくりと、扉を開ける






A「・・・・・・・」






そこは俺達の大事な家





ﾊﾞﾀﾝｯ






安「ALICE！おかえり〜〜!!」






俺達にはいつもと変わらない風景






亮「やっと帰って来れたな」ﾆｯ





渋「長かったな」






A「・・・・・・・」ｼﾞｨｰ






ALICEにとっては、懐かしい




CLUB∞の景色が、目の前に広がった








丸「久しぶりの我が家はどうですかっ！ALICEちゃん！」ﾂﾝﾂﾝ





A「・・・・・・・」ｼﾞｨｰ





横「固まってるな」





村「約3年ぶりやぞ」





大「3年！？･･･そうや、そんぐらいや･･･」





A「・・・変わってない」ｼﾞｨｰ






横「まあお店の作りなんて早々変わるもんちゃうしな(笑)」





丸「いつでも変わらず、貴方の傍にCLUB∞♪」





安「何かコンビニみたいやなぁ(笑)」





A「・・・お店もそうだけど」




A「・・・匂いも」






大「匂い？」





A「・・・お酒の匂いと煙草の匂いと」



A「・・・貴方達の、匂い」





横「俺達の匂い･･･」





亮「それっていい匂いなん？」





村「どやろなぁ･･･男7人の匂いやからなぁ(笑)」





亮「めっちゃ臭そうやな(笑)そう聞くと」





大「えっ？ALICE臭いの？」





A「・・・・・・・」






大「いや、ノーコメントやめてっ」





A「・・・懐かしい匂い」




A「・・・落ち着く」






大「そっか」ﾆｺｯ





亮「ほら、カウンターでも座っとけや」ﾆｯ





A「・・・・・・・」ｽﾀｽﾀ






ALICEは、医者も驚くぐらいの回復スピードで




リハビリを終えて、今日退院した





大「荷物部屋に置いておくから、後で一緒に片付けような？」





A「・・・・・・」ｺｸﾝ





3年ぶりにお店にALICEの姿が、戻った

ぞろぞろ→←愛しの殺し屋

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す