∞人目の始末屋６〜始末屋潰し編

全部※ ページ29

JOHNNY(大倉)side




大「・・・え？」






美「・・・・・・」ｸﾞｸﾞｯ






大「・・・いっ」ｸﾞﾗｯ








ﾄﾞﾝｯ








すれ違う瞬間





ゆっくりと美保ちゃんの体が倒れ込んできて





彼女の体を支えようとして、手を伸ばす前に





自分の腹が、熱くなるのを感じた





そのまま、壁に背中を打ち付けると




痛みはより一層強くなった







美「・・・ALICEちゃんの言うとおり」






美「JOHNNY君は優しい人なんだね」ｸﾞｸﾞｯ






俺の胸にぴったりと顔を付けて




見上げながら彼女が言う







大「・・・いった」ﾄﾞﾝｯ







力いっぱい彼女の体を押すと







美「・・・・・・」ｽﾞｯ







彼女の体は離れて









ﾎﾞﾀｯ．．．ﾋﾟﾁｬﾋﾟﾁｬ．．．







足元は、一気に赤くなった








大「・・・嘘やろ」ﾊｧﾊｧ







美「・・・痛い？」







大「・・・やっば・・・」ﾊｧﾊｧ







傷口を、手で押さえても、血は溢れるばかりで








大「・・・・・・」ｽﾞﾙｯ






その場に座り込んだ








美「もう、全部終わり」






美「もう、戻れないのよ」







大「・・・・・・」ﾊｧﾊｧ







俺を見下ろしながら、彼女は言う





その顔は、頭から流れる血と涙が混じって




目は、焦点が合ってなかった







大「・・・美、保ちゃ・・」ﾊｧﾊｧ







美「・・・だから、全部壊してやる」ｺﾂ







大「・・・あか、ん」ｸﾞｲｯ






歩き出す彼女の服を引っ張ると







ﾌﾞﾂﾝｯ








ボタンが弾け飛んで







大「・・・・・・」ﾊｧﾊｧ







体に黒い箱がついてるのが見えた







大「・・・・・・」ﾊｧﾊｧ








美「・・・これ、何か分かる？」








大「・・・・・・」ﾊｧﾊｧ









美「爆弾よ」








大「・・・ばく・・」ﾊｧﾊｧ









美「城崎がね、8人を見つけたら突っ込めってくれたの」







美「・・・愛してる女にこんなもの付ける？」








大「・・・・・・」ﾊｧﾊｧ









美「おかしな話でしょ？自爆しろって言うの」









大「・・・美保ちゃ・・・」ﾊｧﾊｧ









美「・・・もう、嫌」







大「・・・美保ちゃ、・・ALICEが、言うて･･･た」ﾊｧﾊｧ







美「・・・・・・・」







大「・・憎んだ気持ちは・・・壊して・・全部壊して」






大「最後は・・・自分、も・・・壊していくって」ﾊｧﾊｧ

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