∞人目の始末屋６〜始末屋潰し編

塊 ページ20

城崎side




ｶﾁｬﾝ




ｶﾁｬｶﾁｬ






城「・・・じっとしてろ」ｽｯｽｯ






美「・・・・・・・」







美保は俯いたまま




抵抗もせず、立っていた





・・・最初から、いう事を聞いていればよかったんだ








城「・・・ここがスイッチだ、いいな？」









美「・・・・・・・」








城「・・・いいな？」









美「・・・・・・・」








城「・・・返事をしろ」








美「・・・分かった」








城「女始末屋がそろそろ俺を見つけるだろ、ちゃんとやれよ」ﾎﾟﾝｯ








美「・・・・・・」









城「・・・返事をちゃんとしろ!!!!!」








美「・・・・・・・」ｼﾞｨｰ









城「何だよ、その目」







恨みの篭った、感情のない目で俺を見る








美「・・・嘘つき」







城「・・・・・」







美「全部ウソだったんだ」







城「・・・・・・・」







美「私を利用しただけだったのね」






美「・・・恨みを晴らすっていうのも全部嘘だった」







城「・・・・・・・」








美「貴方はただ、自分が殺し屋になるのに仲間を探してるだけ」






城「・・・だから何だ？」






美「・・・・・・・」






城「だから何だっていうんだ!!!!」ｸﾞｲｯ







髪を引っ張ると、美保は俺を睨みつけた








美「自分の父親の恨みを晴らすんじゃなかったの？」







城「・・・ふっ、馬鹿だな？」








美「・・・・・・・・」








城「死んだやつなんてどうでもいいんだよ」ﾆｯ







城「・・・人間なんてな、死んだらただの肉の塊だ」








美「・・・・・・・」







城「・・・一人だったお前を、拾ってやったのは俺だ」






城「最後まで役に立てよ」







美「・・・な、んで」








城「泣くなよ？鬱陶しいから」






城「俺から離れても、お前はどうせ一人だ」







美「・・・・・・・」








城「もうお前は堕ちるとこまで堕ちたんだ」






城「もう、普通にはなれないなら」






城「・・・俺の役に立てよ」






美「・・・・・・・・」







城「返事をしろ」ｸﾞｲｯ








美「・・・・分かった・・・」








城「･･･いいか？一人でもいいから殺せ」






城「そうすれば、女始末屋も動揺する」






城「・・・行け」







美「・・・・・・」ｽﾀｽﾀ








・・・大丈夫だ






あれがあれば、こちらにまだまだ勝算は、ある

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