第八話 ページ9
ヴァンジャンス「諸君らには今からいくつかの試験を受けてもらう。その様子を我々九人の魔法騎士団長が審査をし、のちに九人各々欲しい人材を採択させてもらう。誰にも選ばれなかった者は魔法騎士団に入団する資格無し―――という事だ」
ヴァンジャンスの言葉に受験生達は息を飲む。
少年「(ぜってー魔法騎士団に入ってやる！！)」
ヴァンジャンス「―――一次試験はその箒を使って飛んでもらう」
受験生「！」
ヴァンジャンスの後ろに控えていた『金色の夜明け』の団員が手本で、箒にまたがり魔力を放棄に込めると箒とともに空中へと浮く。
ヴァ「魔力を操作(コントロール)できる魔導士なら感覚で出来ることだ。魔導士の最も基本的な移動方法だよ。箒飛行が出来ないようじゃ話にならないよ…！」
受験生はそれぞれ放棄に跨り箒に魔力を込める。
受験生「ぐ…くく…」
受験生「おおぉ…」
受験生のほとんどは何とか飛ぶことはできてもコントロールが難しいようで、苦戦を強いられている様子だった。
ヴァンジャンス「箒魔法(コレ)を見れば魔導士としてのだいたいのセンスがわかる…今年は…」
ヴァンジャンスは目を細める。
ヴァ「なかなかなのが数人いるな」
『・・・』
Aは、箒の上に立っている少年に目をやった。
受験生「最果てのクセに…やっぱすげぇぞアイツ…」
受験生「四つ葉に選ばれた天才か…！」
受験生達の言葉が耳に入ってきたAは目を見開いた。
『(四つ葉通りで・・・？)」
しかしたった一人、バンダナの少年だけ箒に跨ってはいるがまったく跳べておらず、足は地に着いたままだ。
本人は必死に飛ぼうとしている様子だったが。
『(さっきの子・・・)』
フレゴレオン「どういう事だ…？どんなにセンスがなくても少し浮くぐらい誰にでも出来るはずだが―――…」
『団長・・・』
ヤミ「あ？」
『あの子、さっきから思ってましたけど、魔力が全く感じられないです・・・」
ヤミ「マジで？魔力なしか・・・」
『・・・』ｺｸ
それから次々と試験が行われていく。
それぞれの受験生は実力はさまざまであったが、なんとか試験をこなしていく。
しかしアスタだけは、まったくと言っていいほど試験をクリアできていなかった。
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こーひー(プロフ) - 失礼します！面白い作品で大好きです。あと少し気になったことが...暴力罪という物ですが、暴力罪という物は存在しないと思います....正しくは暴行罪では...?余計なお世話でしたらすみません... (2022年8月30日 17時) (
レス) id: da21190636 (このIDを非表示/違反報告)
しの - この作品好きかも、これからも更新頑張ってください。応援しています。 (2021年11月29日 20時) (レス) @page15 id: 7c50de91a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜 | 作成日時：2021年11月22日 21時
