第三十八話 ページ39
『アンチドリ？あ』
その鳥は勢いよく空中に飛びあがると、空から協会から魔力を感じることに気が付いた。
鳥は一直線にその協会の屋根裏に入っていくと、小さな紋様が書かれた四角い石を咥える。
村人「いやぁ…すごかったなぁ…！」
村人「まだ少年だぞ―――…」
村人「本当に私達と同じ下民なのか…？」
アスタの周りに村人たちが集まってくる。
その時、先ほどの鳥が石を咥えてアスタの下に戻ってきた。
村人「ん？」
村人「何だ…？………ツバメ…？」
するとその鳥は加えている石を使って、キツツキのようにアスタの頭をつつき始めた。
ｱｽﾀ「あだだだだだ―――っっ！！？何だ何だ！？」
アスタはその痛みで目を覚ます。
ｱｽﾀ「あ？あ―――っ！！オマエは試験会場にいた…えーと…アンチドリ！！？コノヤロー、こんなとこまでオレを馬鹿にしに来たのか！？」
『(アンチドリ？にしてはちょっと違うような…それに試験会場からアンチドリが離れるなんて聞いたことないし…)』
その時、アスタはアンチドリが咥えている石に気が付く。
ｱｽﾀ「ん？何だその石…オマエこれ、この村のモンじゃねーのか！？はなしなさいこのォ〜〜〜」
アスタは必死にアンチドリから石を取ろうとするが、アンチドリは一向に離そうとしない。
村人「あげるよ、そんな石でいいのなら。村長さんとこのお守りかな？」
ｱｽﾀ「！」
村人「君達は私達の救世主だ…！本当にありがとう………！！」
ｱｽﾀ「へへっ！」
アスタは村人の感謝の気持ちに照れ臭そうに笑った。
そんな中、ノエルはアスタの頭の上に載っているアンチドリをジーっと見つめていた。
ﾉｴﾙ「(な…何あの小憎たらしい目つき―――カ…カワイイ…！！)こっち来てもいいんだからねっ！？」
しかしノエルの言葉を無視して、アンチドリはアスタの頭から離れるとAの下へと羽ばたく。
『？』
アンチドリは何かを言いたげな目でAを見る。
そして石を咥えている石を前に突き出す。
『私が…もらっていいの？』
目の前にいるアンチドリは頷く。
Aはアンチドリの口にある石に触れた。
すると心臓が跳ね上がり、悪寒が体中に走る。
『っっ！！』
Aの頭の中に次々と様々な情報が入ってくる。
空には何かの魔法陣、そして降り注がれていく光る剣。
倒れていく多くの人影、そして自分を覆う影。
『嫌ッ！！』
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こーひー(プロフ) - 失礼します！面白い作品で大好きです。あと少し気になったことが...暴力罪という物ですが、暴力罪という物は存在しないと思います....正しくは暴行罪では...?余計なお世話でしたらすみません... (2022年8月30日 17時) (
レス) id: da21190636 (このIDを非表示/違反報告)
しの - この作品好きかも、これからも更新頑張ってください。応援しています。 (2021年11月29日 20時) (レス) @page15 id: 7c50de91a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜 | 作成日時：2021年11月22日 21時
