6 ページ6
6
「あっつい!」
風呂から上がったAはバスタオル一枚で。
夏になるとよくこの光景を目にする。
最初の頃はちゃんとパジャマ着てたのにな…。
ボフッと隣に腰をかけた彼女をじっと見る。
それに気づいたのか首を傾げてくる。
それがなんとも唆られて。
まだ少し濡れた髪を撫でる。
『明日からまた遠征やけん、』
「…ん」
『よか?』
「…いいよ、」
恥ずかしいから聞かないでよ、なんて言うけど
恥ずかしがってる彼女を見るのも好きな自分がいる。
おいで、と両手を広げれば
素直に抱きついてくるAを持ち上げて
寝室に向かう。
『…なあ、A』
「ん?」
『Aは、…子供まだいらん、?』
「…そうだね、そろそろほしいかも」
そう言って抱きついてきた。
そんな彼女が愛おしくて。
何年経っても、この気持ちは消えないんだろうな。
ただ、
Aの顔が一瞬暗くなったのを俺は見逃さなかった。
気のせいか?
やっぱり気分じゃなかった?
すこし不安が残るからか、
荒くなる行為に何度も卓、と呼ぶ
Aをきつく、抱きしめた。
「…んっ、」
『…、中でもよか…っ?』
「…ぁっ、ん、…はやくっ」
余裕がない彼女の中で果てる。
そのままAの上に倒れ込むと、
卓ちゃん、と小さく呟いた。
『ん?』
「…すき」
『俺も、…好いとー』
素直に好きと言葉にしてくれるAは
付き合った頃から変わらない。
変わらない彼女に俺は
慣れてしまってたのか。
、
561人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「プロ野球」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はる(プロフ) - Riさん» ありがとうございます(;_;)更新遅くなりましたがまた読んでいただけると幸いです^ ^ (2018年4月30日 2時) (レス) id: 95c4c28400 (このIDを非表示/違反報告)
Ri - はじめまして!始めのシリーズから読みました。この作品大好きです。更新楽しみにしています! (2018年4月13日 0時) (レス) id: 8465ea94ee (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - みかさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます(TT)なかなか更新できなくてすいません…。近々更新できるように作成中です! (2017年12月16日 6時) (レス) id: 95c4c28400 (このIDを非表示/違反報告)
みか - こんなかわいいお話たまらんです!!!!更新楽しみにしています! (2017年12月15日 22時) (レス) id: 6c748f5ff5 (このIDを非表示/違反報告)
実玖(プロフ) - はるさん» 続きが気になってもう一回はじめから読み返しちゃいました!ww 更新応援してます^^ (2017年10月14日 2時) (レス) id: fb928da0c0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:はる | 作成日時:2017年9月29日 1時