９３ WBC ページ9
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淡々とマシーンから放たれる球を打つ。やっぱりホームランを打つのは体格的にも難しい。それでも長打は打ちたいし、足の速さは割と速い方だからスリーベースくらいは軽く出せるようになりたい。
まあなかなか難しいんですけどねそんなの。ホームラン打った方が楽だと何人にも言われた。
そういや慎吾にもAのホームラン見たいって言われたことがある。
ふと慎吾の笑顔が頭によぎって。野球選手をやってる限り会いたくても会えないのが現状。しかもリーグが別になったからもっと会えなくなる。お互い変に意地っ張りだから連絡もまともにしないし。する時はずっとするんだけどね。
「……会いたいな」
バットを見つめながらぼやくと、誰に？なんて言われて声がする方を見ればそこには
「…ってっちゃん」
哲「石川くんか」
「…別にぃ」
そう言ってまたバット振る私を見て、てっちゃんはマシーンの方に歩き出す。
何をするのかと思えばマシーンの電源を落とすてっちゃん。
「なんで！」
哲「もうやめとき、マメ潰れる」
「…大丈夫やし、」
哲「無理すんのは良くなーい」
「だって戻って結果出せへんかったらサボってたとか思われるもん」
哲「思わへんそんなん」
「……」
自分でもわかるくらいムスっとした顔をてっちゃんに向けてしまう。わかってる、無理をしたら体調崩すのが私。でも何かやってないと落ち着かなくて。
哲「Aおいで」
バッティングゲージの外にいるてっちゃんの元へ行くと頭にぽんと手を置かれ少し目線を合わせてくる。
哲「無理したからいい結果が出るとは限らへん」
「……」
哲「シーズンは長いねんで、」
じっと私の目を見つめるてっちゃんから目が離せなかった。
「…うん、」
哲「あと、はやく石川くんに連絡しい」
「え、」
哲「そんな泣きそうな顔ばっかされたら見てられへん」
ふっ、と笑いベンチに歩き出すてっちゃんを追いかけそのまま背中に飛びついた。
哲「うお、」
「てっちゃん好き〜〜」
哲「はいはい」
「てっちゃんと結婚する！」
哲「そうやな、しよな〜」
子供をあやすように答えるてっちゃんにももう慣れたけど、やっぱり将来の旦那さん候補一位はてっちゃんなんです。
(生まれ変わっても断るわ)
(ひっど！！！！！！)
(いやいや俺の存在忘れるな？！)
(あ、慎吾)
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はる(プロフ) - 如月明日香さん» コメントありがとうございます！嬉しいお言葉ばかりで(T . T)更新遅くて申し訳ないですががんばります（；＿；）♪ありがとうございます(^_^) (2017年6月23日 3時) (
レス) id: 95c4c28400 (このIDを非表示/違反報告)
如月明日香(プロフ) - 本当にこのお話大好きで....とにかく、主人公のキャラは明るくて好きだし、石川選手が現実にいるように感じるくらい、本当にかっこいいです！更新は大変だと思いますが、頑張ってください！応援しています！！！ (2017年6月22日 7時) (レス) id: eed9e6c20a (このIDを非表示/違反報告)
実玖(プロフ) - よんさん» ほんとですか！？嬉しいです！^^お互い頑張りましょうね！ (2017年5月5日 6時) (レス) id: fb928da0c0 (このIDを非表示/違反報告)
よん(プロフ) - 実玖さん» 嬉しい限りです(Ｔ＿Ｔ)タイミング見て続編書いてみますね♪ありがとうございます(^^) (2017年5月5日 0時) (レス) id: 95c4c28400 (このIDを非表示/違反報告)
実玖(プロフ) - よんさん» 何回も繰り返して読んでます><できれば続編も書いてほしいくらいです！嬉しいです(T▽T)ありがとうございます((o(^∇^)o)) (2017年5月4日 23時) (レス) id: fb928da0c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はる | 作成日時：2017年4月12日 0時
