宇宙いち ４

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慎「身体の調子は？どう？」

「元気だよ。昨日健診行ったら赤ちゃんも元気だって！」

慎「まじ！良かったあ…」

「早く会いたいね、赤ちゃん」

慎「うん、でもとりあえずAに会いたい。」

「来週から東京じゃないの？」

慎「そやけど、Aおるん？」

「うん、さすがに遠征は負担かかるから、お留守番してる」




じゃあ会いにいく！！と声を張る慎吾。
おもわず携帯を耳から離した。



興奮したら声でかくなる癖治らんかね、





「名前、決めないとだね」

慎「えーーーまってまず女の子？男の子？」

「まだわかんない」

慎「女の子がええなあ」

「デレデレだろうね慎吾」

慎「食べてもたらどうしよ」

「勘弁してください」






ほんと、あほなことしか言わないんだから。

でもきっと慎吾は良いパパになりそうだなあ。
男の子だったら絶対慎吾に似るな…。





慎「なあなあ、」

「ん？」

慎「えっちってしていいん？」



このタイミングでそんなこと聞きます？！




「大丈夫らしいけど、」

慎「赤ちゃんかわいそうかな？」

「あの、真剣に悩まないでもらえます？」

慎「ちゃうやん！！」

「なにがちゃうやん」

慎「……もう全然してへんやん、」




そりゃあね、妊婦な上に会えてないしね。

こんな時に旦那の浮気が…なんて悩みがあるのかな。



ってまずまだ旦那じゃないか。




お腹には赤ちゃんがいるのに
なんなんだろう、この関係は。




また、不安が押し寄せてくる。








慎「…A？」

「ん、」

慎「ごめんな？全然助けてやれんくて、」

「大丈夫だよ」





大丈夫、なんて嘘。









どうしてこう、素直に頼れないんだろう。









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