ゆらりゆれる初恋心【JM】 (ページ33)

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Episode 33 ページ33

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「では、この時間から文化祭の準備を始めます。
それぞれの役割に分かれて、始めてください。」

今日から、午後の授業は全て文化祭準備の時間になる。

私は衣装係で、スンアと一緒。

劇に出るパクくんとは、話さないといけないことがたくさんある

「…どうしよう、パクくんと話すの、2ヶ月ぶりくらいだよ…」

「私なんて1回も話したことないから、大丈夫。話しかけることはAにお願いするから、よろしくね」

そう言って、買い出しで買ってあった材料を漁り始めたスンアは

もう既に衣装の制作に入っていた。

「ほら、私は作っておくから、Aはパクくんに服のサイズと身長聞いてきて。」

「…わ、わかった、」

スンアに背中を押されて

教室の端で一人真面目に台本を読んでいるパクくんに近づいた

「…ね、ねえ、パクくん！」

「…ど、どうしたの？」

私もだけど

パクくんも声が詰まっていて

話すのが下手な者同士みたいになっている。

「衣装係なんだけど、身長と服のサイズ聞いてもいい？」

女子に慣れていなくて耳を真っ赤にしている人を見れば、

自分は冷静になる。

「…あー、身長は、173くらいで、服のサイズは…L、いや、Mかな？」

「わ、わかった。ありがとう、」

少し恥ずかしそうにMと言っていたけど

今、パクくんと並んで見た感じ

すごくパクくんが大きく見えた。

それは、私が女子の中でも大きくない部類にいるからだけど

すごく、男を感じた。

「…はぁ、かっこいい。」

「よかったね〜、ここから見てたけど、お似合いだったよ。雰囲気とか、すごくね。」

ちらっとパクくんを見れば、あっという間に友達に囲まれて

和の中心にいる。

「…すごく、嬉しいな」

「あは、良かった。」

語彙力も無くなってきちゃうほど、幸せ

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