ゆらりゆれる初恋心【JM】 (ページ6)

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Episode 6 ページ6

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「…ねえ、どうする？」

「私には無理だよ」

「でも、あのままじゃ、」

「Aが行きなよ」

「ええ、でも私、」

クラスで仲良くなった友達と

移動教室への移動中

今は極めて深刻な話し合いをしている。

極めて深刻な話し合いとは。

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「…でも、襟が立ってるなんてこと、言えないよ」

「パクくんも気づいてないだろうから、言ってあげないと」

「周りの男子も言ってあげたらいいのに、面白がってるよね。」

「A頑張って、推しでしょ？」

「お、推しなんて半分冗談だよ、ていうか、皆も推しでしょ？」

「Aには負けるよ」

…こういう時だけ。

確かにパクくんは推しだけど

パクくんが女子と話しているところなんて見たことないのに

私が話しかけられるわけ…

そうこうしているうちに移動教室について

まもなくチャイムが鳴った。

授業中

私の方がパクくんよりも後ろの席だから

立っている襟がずっと見えた状態。

…でも確かに、言ってあげないと可愛そう。

誰か、言わないのかなあ。

男子の中ではおそらく天然というか

いじられキャラなパクくん。

…誰も、言わないでしょうね。

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