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花様年華 pt.2 ページ32
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TH 「…A、」
彼特有の低い声で絞り出されたように私の名前は呼ばれた
名前を呼ばれることに対して、
こんなに深く考えたことは無かったけど
あんなに遠ざけていた人からこうやって真っ直ぐと
名前を呼ばれるのは、不思議な気持ちがする
YG 「ま、無理しなくてもいいけどな。」
『…よ、呼びます。』
実は心のどこかで
テヒョンさんのことを遠ざけたくないと思っていた自分がいた
だけど、テヒョンという名前を聞く度に
あの人の顔がチラついて、怖くなって
その勇気は出せなかった
『…テヒョン、』
TH 「は、はい、」
『…なんでも、ない、』
隣で、ユンギさんは笑っているけど
久しぶりに、心が温かい気持ちになった
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作者名：あんな | 作成日時：2022年4月10日 0時
