ごめんね。ありがとう。 (ページ21)

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樹side

それから約2週間後、

北人さんは普通の病室に戻った

だけど、植物状態のままで人工呼吸器もつけたまま。

でも普通の病室に戻れただけでよかった

病室にいるみんなは、無言で北人さんを見つめていた

みんなとは言ったけど、やましょーさんと、健太さんは、どうでもいいような顔をして携帯を堂々といじっていた

力矢さんはそれを見て怒りが溜まったのだろうか、

力)おい

と、今までで聞いた事のないような低い声でいった

力)お前ら何してるんだ？

山)何って、携帯いじってるだけですよ？

力)今のこの状況でよくそんなことできるな。楽しいのか？そんなので

健)楽しいも何も(笑)俺らがこういうようになった原因は北人ですよ？心配しただけ損ですよ、損。

力)あっそ、じゃ出てけば？俺らはそんなこと思ってねぇから

山)そうしますねー

健)それではー

力)なんなんだよあいつら、

陣)ごめんなー、北人。いつも、

慎)北人さん、起きてよ、(泣)ね、ぇ、

まこっちゃんが震える声で北人さんに呼びかける

岩)北ちゃん、。今、どんなこと考えてるんか、？悪いこと、考えないでな、？

樹)そう、ですよ、(泣)

俺もどんどん涙が溢れる

でも今は、どれだけ名前を叫んでも、どれだけ北人さんへの思いを叫んでも、たくさん泣いても、反応してくれる北人さんはいない

俺がくじけてる時、北人さんは優しく慰めてくれた

そんな時やっぱ北人さんは歳上なんだなって思わされる

北人さん、

いつでも、戻ってきてね、