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別れ話 ページ34

目が覚めると、さっきまで一緒にいたシルクの姿が無かった。


あ、テーブルの上にメモが置いてある。


・・・ふーん、出掛けたんだ。


でも荷物置いて行ったし、また帰ってくるんだろうな。


そう思ってたら、シルクが帰ってきた。


シ「ただいま〜」


あ「おかえ・・・」


びっくりして言葉が出なくなった。


マサイがいたから。


シ「あの、ごめん。今からちょっと話さないと行けないことがあるからさ。」


あ「え、あ、うん」


シ「ごめんマサイ、ちょっと外で待ってて貰えるか?まず2人で話したい。」


マ「わかった。」


マサイは頷くと、外に出ていった。


シルクは私の正面に座って「急にごめんな」と苦笑いした。


あ「ううん。全然。どうしたの?」


シ「うん、あのさ。Aはさ、俺じゃなくてマサイが好きなんだろ?」


あ「え・・・」


シ「マサイ、さおりと別れたんだ。だから、俺達も別れよう?Aには幸せになって欲しい。」


なんて言えばいいのか、言葉が見つからない。


シ「A。お前は俺じゃなくてマサイと付き合うべきだよ。」


あ「シルク・・・」


シ「だから、俺からのお願い。俺と別れてください。」


シルクが頭を下げた。


あ「シルク・・・ごめんね・・・」


涙が溢れた。


あ「私の事、好きになってくれてありがとう・・・シルクはやっぱり、恋人じゃなくて親友なんだっ・・・」


シ「そう、俺達は最高の親友だ。」


シルクが涙目で笑った。


その顔を見たら、シルクの優しさで涙が止まらなくなっていた。


私の事を愛してくれているのに、私のために自ら別れ話を切り出すなんて。


優しすぎるよ。


あ「シルクのばか・・・」


シルクはそっと私を抱きしめてくれた。


シ「・・・別れよう。俺達は『親友』って関係が一番だよな。」


あ「・・・うんっ」


こうして、私とシルクは『親友』という関係に戻った。

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はるけん - めっちゃえぇ話やん... 涙目になって見とった こんな良いお話作ってくださりありがとうございました! (2017年4月16日 15時) (レス) id: d7d116ee77 (このIDを非表示/違反報告)
大木(プロフ) - プロインドさん» ありがとうございます!ここまで来れたのも皆様のおかげです! (2017年3月19日 20時) (レス) id: 306262a905 (このIDを非表示/違反報告)
プロインド - ついに最終回を迎えられましたね!おつかれさんです!最後は元に戻れてほんとよかったベー(=^x^=)シルクさすが!リーダー!やさしすぎ!アデュー (2017年3月19日 20時) (レス) id: 8f36f4d372 (このIDを非表示/違反報告)
大木(プロフ) - ◆槻風カノ璃*Appleじゃっく◆さん» コメントありがとうございます!ちょっと切ないお話にしてますw (2017年3月6日 23時) (レス) id: 306262a905 (このIDを非表示/違反報告)
◆槻風カノ璃*Appleじゃっく◆(プロフ) - 心が痛すぎる(/ー ̄;) (2017年3月6日 23時) (レス) id: b68aa1fc39 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:大木 | 作成日時:2017年2月26日 20時

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