金の天使と黒橡の皇

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　ミヒャエルが手にとるものは比較的気に入ったものだと気づいたらしい男は、サイズを確認してはポイポイと買い物カゴの中へと放り込んでいく。

服選びが始まる前、従業員に頼んで採寸をしたので、今のミヒャエルは下着のサイズまでばっちりだ。


　ミヒャエルは値段なんて見ないで気の向くままに選んでいたし、男も男であの調子なので、会計の金額がとんでもないことになっていた。

どれくらいかといえば、ミヒャエルの3日分のご飯になっていたスナック菓子でプールをいっぱいにできるほどだ。
ただし、ミヒャエルはプールに行ったことはない。


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