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来た時の道をそのまま辿りエントランスへと戻ると、黒スーツの女性──新田さんがこちらへ向けて手を振っていた。
「正面に停めたんですか。」
「お電話頂いた時近くに居たんで。どうせすぐ退くしいいかなって。」
駐車場に入れるのが面倒臭かったと語る新田さんの潔さに苦笑いしつつ、揃って車に乗り込む。
「あ、そうだ。依岡くん腹減ってます?」
自分の昼用に買ったものだが良ければと差し出されたコンビニ袋の中には、封の空いたカロリーメイトとサンドイッチが2パック入っていた。お言葉に甘えてビニールの包みを解き、口へと運ぶ。
今日は特に次の予定も無いので、学校へ直帰である。もごもごと口を動かしながら流れていく外の景色を眺めていると、不意に運転席から声をかけられた。
「どうでした?」
「あぁ、参加決まりましたよ。施設内警備も重ねて。」
「マジっスか、凄いスね。……えっ、施設内警備!?」
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作者名:susu” | 作成日時:2023年4月15日 14時