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「来たか。」
「甚八くんの名前出てたら流石にね、」
先日俺宛てに届いた手紙。プロジェクトの代表の名前が打ち込まれたそのすぐ下に、叔父の名前が並んでいた。
そこだけ手書きであった点から、後から付け足した事が容易に伺えた。
後からとってつけたような叔父の名前と、手紙に書かれた招集日前であるはずの日付けにこちらへ来いと書かれた付箋。
それらの意味を何となく理解した俺は、担任の元へと走った。
そして、身内が関係者やっているのでその面子のためにもと、どうにか言いくるめてやって来た訳だが。
そういう類の話に肯定的であり、上に比較的気に入られている俺だからできたことである。
そこまで考えて、クラスメイトが門前払いされている所──鬱憤晴らしに付近の柱を蹴り飛ばしている──を想像してしまい、それをかき消すように首を振った。
……嫌な事を想像してしまった。
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作者名:susu” | 作成日時:2023年4月15日 14時