25 ページ25
「順位上の奴が一番上手いんだから、上から順に当てはめていけば良くないか。」
扉の付近に立ち、俺たちの方へと視線を向けた男──依岡Aが、何をそんなに揉めているんだと、呆れたように呟いた。
先程まで騒がしかった室内が嘘のように静まり返り、全員の視線が依岡へと集まっている。当の本人はそんなことを気にすることも無く、5つの青い五角形、青い監獄のロゴマークの入った紙コップに口をつけた。
一人席を外していた彼は、どうやら水を飲みに食堂へと足を運んでいたらしい。というかここまで水を持ってくるな。向こうで飲んで来いよと突っ込めば、「
ここまで自由なのは流石に依岡だけであったが、彼から上の選手たちは皆、言い争いには参加することなく傍観に徹していた。
だからといって、ポジションを譲ってくれるという訳でもなく。ふざけるな等何か文句を言おうものなら、「お前俺より
「なるほどなァ、中々ええコト言うやん。」
そんな上位勢の1人が、依岡の提案に乗っかった。そしてまた1人と、
62人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:susu” | 作成日時:2023年4月15日 14時