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「この間は料理ブームがどうとか言ってなかったか。」
「終わったよ、大量の調理器具を残して。」
"これだから
学生寮にて不定期開催(しかし高頻度)されるプチパーティー。そこで用意される料理に使われるのが主となっていた。
大鍋や値の張る刺身包丁なんか一学生が普段使いできるような代物では無いので、こういった時に活躍してもらっている。
クラスメイト全員がそれらを扱えるので、持て余している訳では無い、と信じたい所である。
暫くそんなことをやっていれば、転がし合いには満足したのか、はたまた飽きたのか、叔父はボールの勢いを殺し、手中に収めた。
背後に位置するベンチに置かれていた荷物を俺に押し付け、そのまま公園の外へ向かって歩き出す。
「どこ行くの?」
「飯。お前まだ食ってないだろ。」
叔父からの着信で目覚め、部屋を飛び出した俺は昼食は愚か朝食すら摂っていなかった。そういえば、と思い出した途端に激しい空腹感に襲われる。
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作者名:susu” | 作成日時:2023年4月15日 14時