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「時給500円だ。」

「最低賃金って知ってる?」


 ふいに思い出したかのように叔父が俺の賃金について喋った。とりわけ金が欲しい訳でもないが、ワンコインという衝撃の価格提示に思わずそう突っ込んだ。


「実際は親族の職場の手伝いだろ、お小遣いだ。」

「いやまぁ別に良いけど」


 書面に書き起こしていたら訴訟沙汰である。実際は雇用というのは高専(うえ)を納得させるための建前でしかなく、もしもの(困った)時に出動する叔父の便利屋(ドラえもん)的ポジションに着いただけなのだが。


 俺としては、支給があれど普段の学校生活(日常)が傍から見ればだいぶイカれたスケジュールをしていた自覚があったので、普通に生活しているだけ(・・・・・・・・・・・)で時給が発生するという時点で御の字だった。


 数日越しに契約(やくそく)が完了したところで、脇の方で待機していた帝襟さんへと向き直る。


「それじゃ、軽く自己紹介を。
東京都立呪術高等専門学校二年 依岡A。
等級は準一級呪術師。身内からの依頼(紹介)ということで割安で対応させていただきます、どうぞよろしくお願いいたします。」

「えっあっ、よろしくお願いします……?」

 頭を下げた俺を見て、戸惑いを隠しきれていない声色をした帝襟さんが慌てたように一礼した。

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設定タグ:ブルーロック , 絵心甚八   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:susu” | 作成日時:2023年4月15日 14時

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