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「サッカーするぞ」
「救援要請聞いて急いで山下って来た奴に言うこと?ソレ。」
郊外のとある公園。平日の昼前という時間のためか、自分たちしか人気の無いその場所に、俺の叔父──絵心甚八は居た。
隅の方のベンチに座っていた彼は、俺の到着を確認すると立ち上がり、自身の眼前まで寄って来るのを待った。
それを見て駆け寄った俺、顔色一つ変えずに俺を見つめる叔父。そして特に何も面白いことなど起こることも無く、冒頭に至る。
「俺、一応
「無償依頼は嫌いだろ、休みが増えたとでも思っとけ。」
仮にも俺は叔父が危ないと聞いてここへ向かっている訳で。
もう少しマシな嘘を考えてほしいと言えば、お前を確実に出すにはこれが一番得策だろうとボールと共に一蹴りされた。
確かに俺の学校は自由が効かない所がある。身内の命の危機でも無いとこうして会うことが叶わないくらいには。
そんな環境に身を置いているので、叔父の言い分もっともと言えばそうなのだが、どこか腑に落ちない。
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作者名:susu” | 作成日時:2023年4月15日 14時