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増「お、まだ残ってたの?」





急に声がして後ろを振り返ると珍しくスーツを来た増田さんがいた。






「お、お疲れ様です。」






増「ごめんね、全然付いてやれなくて。」







「ほい」と渡されたのは私がいつも飲んでいるカフェオレ。








増「明日渡そうと思って買ったんだけど、今いてびっくりした(笑)





好きでしょ?このカフェオレ。」







「は、はい。いただきます。」







なんでいつも飲んでるものを知られてたんだろう。







増「んで?どうだった?」







「あーー、えっと……」






増田さんは隣のデスクの椅子を私の隣につけて、提案してきたデザイン画に目を通す。







ち…………近い………///







増「…………これ、ボツになったでしょ。」







「…………へ?」







増「俺が相手の立場でもボツにする。」






「……………」





増「今回の依頼は、普通の雑誌の撮影用のデザインじゃないんだ。






この人達の音楽、ライブ映像、テレビ、見たこと、聞いた事ある?」







「……ない……です……」






増「その人、そのグループ、1つ1つに〘色〙ってあるんだよ。そしていかにコンサートに見に来てくれた人達にかっこよく見えるか、それを考えるのが、今回の仕事。」

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作者名:MasMi. | 作成日時:2020年1月16日 21時

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