▼ ページ17
増「お、まだ残ってたの?」
急に声がして後ろを振り返ると珍しくスーツを来た増田さんがいた。
「お、お疲れ様です。」
増「ごめんね、全然付いてやれなくて。」
「ほい」と渡されたのは私がいつも飲んでいるカフェオレ。
増「明日渡そうと思って買ったんだけど、今いてびっくりした(笑)
好きでしょ?このカフェオレ。」
「は、はい。いただきます。」
なんでいつも飲んでるものを知られてたんだろう。
増「んで?どうだった?」
「あーー、えっと……」
増田さんは隣のデスクの椅子を私の隣につけて、提案してきたデザイン画に目を通す。
ち…………近い………///
増「…………これ、ボツになったでしょ。」
「…………へ?」
増「俺が相手の立場でもボツにする。」
「……………」
増「今回の依頼は、普通の雑誌の撮影用のデザインじゃないんだ。
この人達の音楽、ライブ映像、テレビ、見たこと、聞いた事ある?」
「……ない……です……」
増「その人、そのグループ、1つ1つに〘色〙ってあるんだよ。そしていかにコンサートに見に来てくれた人達にかっこよく見えるか、それを考えるのが、今回の仕事。」
109人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:MasMi. | 作成日時:2020年1月16日 21時