三十二話【剣術】 ページ6
ルイ「剣を教えて欲しい？」
私の言葉に、姉さんはコクリと頷く。
ヨナ「ジェハから短剣をとっ...貰ったのは良いんだけど、扱い方が分からなくて。
ハクは教えてくれないし、ジェハはよく分からないこと言うしで、もう、散々なのよ」
ルイ「いいよ。上手く教えられるか分からないけどな。てか今取ったって言った？」
ヨナ「ありがとう！言ってないわ！」
ルイ「そう...じゃ、まず型から教えるね。
あ、本当に緊急時しか使っちゃダメだよ？」
「はい！」と元気よく答える姉さんに苦笑しつつも、私は指導を始めた。
数分後。姉さんは軽く息切れしていた。
まぁ、初めてならそんなものだろう。
ヨナ「つ、疲れるわね」
ルイ「そりゃね。長剣だともっとだよ」
ヨナ「そういえば...ルイは誰に剣を教えて貰ってたの？ジュドとか？」
ルイ「あの石頭が教えてくれる訳ないだろ。
本で見て、殆んど独学だよ。後は、たまに木刀で打ち合いしたり」
ヨナ「打ち合い？誰と？」
ルイ「それは...」
スウォンの名前を呼ぶことをためらい、下を向く。姉さんもその様子で気づいたのか「ごめんなさい」と一言呟いた。
ルイ「いや、いいんだ。
さぁ姉さん。練習するぞ！」
ヨナ「...えぇ！」
その後暫く練習を続けて、私はユンと夕ご飯の支度をするため、数時間で戻ってきた。
空模様が良くなかったので一応、すぐ戻ってくるように姉さんにも言っておく。
森から出て、私が屋内に入って少し経つと、近くで雷が鳴り、いきなり雨が降り出した。
ルイ「うわ、凄い夕立だな」
ユン「本当だね」
ジェハ「....あれ、ヨナちゃんは？」
ルイ「えっ、まだ帰ってきてないの！？」
やっぱりあの時連れてくれば良かったと後悔しつつも、外に出る為傘を取ろうとする。
すると、ハクが「俺が行く」と言った為、
私は「分かった」と言い、ユンの方へ向かおうとした。
振り向きざま、椅子に姉さんの外套がかかってることに気づく。
ルイ「ハク。行くんならこの外套持ってって....
って、もういないし...」
声をかけるも、そこにハクのすがたは無かった。
姉さんのこととなると行動が早すぎるハクに呆れつつも、今から追いかけても追いつかないと判断した私は、夕飯の支度を続行した。
・＊・-.,.-・＊・-.,.-・＊・-.,.-・＊・-.,.-・＊・
ここ、原作だとハクは帰ろうとしてたところ偶々ヨナを見つけるんですよね。
展開少し違ってごめんなさいw
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サヤ(プロフ) - 続きが楽しみです！頑張ってください！ (2021年4月6日 20時) (
レス) id: 4f60a72d2e (このIDを非表示/違反報告)
おうづき . 腐人間 . - ノルアンさん、紗奈さん、コメントありがとうございます！これからも頑張りますね！ (2020年4月29日 13時) (レス) id: ca4c69e2da (このIDを非表示/違反報告)
紗奈 - 面白いです！最新楽しみにしてます！！ (2020年4月27日 16時) (レス) id: 0bf5c2ae4b (このIDを非表示/違反報告)
ノルアン - 面白いです！続きが気になる〜 頑張ってください！ (2020年2月21日 23時) (レス) id: 464b69dd91 (このIDを非表示/違反報告)
裏月 - 暖かいコメントありがとうございます！！更新は不定期ですが、この先も頑張っていきます！！ (2020年2月10日 17時) (レス) id: ca4c69e2da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おうづき . 腐人間 . | 作成日時：2020年1月26日 17時
